誘われし脳筋
幻影に打ち勝ち、心にダメージを受けたスバル
現在は道に迷い、勇者軍と合流するために歩き回っている
(やれやれ、いつの間にかめっちゃ移動してたせいで
ここがどこなのかわからんな…なぁ、アイさんよ)
『マスターは現在、魔王城3階を探索しています
進行方向から、膨大な量の魔力が確認されています』
(膨大な魔力だ?)
『はい、魔王城の構造からして、
玉座の間から漏れ出ていると推測いたします』
(おいおい、つまりは魔王のとこに向かってるってことじゃないか)
『その通りです、しかし、
マスターは引き返す気がないように見えますが』
(流石アイさんだな、俺の心を読んでくるとは)
『お褒めに預かり光栄です』
「さて、雑談もそれくらいにしますか
確実にここだよな」
スバルは、邪悪な文様が刻まれた重厚感のある扉の前に立っていた
(引き返すって選択肢もあるが
…そんな選択はなさそうだな)
扉はスバルを置くに誘うかのように
不快な摩擦音を発しながら開いたのある
(俺は油屋で働く気はないんだがな)
『マスターへ進言、 この部屋には
"影縛り"、"呪縛の鎖"、"強化反射"の
術式が刻まれているようです』
(それぞれの説明を頼もうか)
『はい、一覧を表示します』
――――――――――――
影縛り :明かりがなくとも影が発生する
呪縛の鎖 :状態異常【呪い】の効果が上昇する
強化反射 :いかなる魔術も威力を増して反射する
――――――――――――
(何がしたいかわかりそうだが、
とりあえずソロモ=チェストの状態異常無効効果があるから
呪いについては無視してよさそうだ
影縛りだけは不安だが、ま、本人と戦闘ればそのうちわかるか)
スバルは玉座に鎮座する
魔王の前に立っているのである
なんかね、文が出てこないね
もっと気合入れてかな
ということでまた次回、サラダバー




