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異世界転移?ふざけるな!  作者: 力なき脳筋
異世界転生?ふざけんな!
208/222

静寂の裏に蠢くもの

勝利の余韻が、まだ観客席に残っていた。


エアスト=トドロキ。

その名が、確かに刻まれた瞬間だった。


控室に戻ったトドロキは、静かに水を口に含み、

分身体からギルド戦の報告を受けていた。


『ギルド戦、第一陣突破。分身体の方も問題なし』


「そうか。なら、次はこっちの第二回戦だな」


トーナメント表に目をやる。


次の対戦相手は、3科生《黒の演者》カリス=ヴェルド。


(……聞いたことあるな。確か、演技魔法の使い手だったか)


演技魔法――幻覚・支配・精神干渉を行う特殊系統。

物理的な攻撃力は低いが、精神を揺さぶる力は凄まじい。


(面倒な相手だな。俺の精神耐性がどこまで通じるか)


その時、控室の扉がノックされた。


『トドロキ様、王女より伝令です』


「……王女?」


扉の向こうには、システィ王女の近衛兵が立っていた。

手には小さな封筒。中には、王女直筆の一文が記されていた。


『初戦お見事でした。ささやかではありますが

次戦を勝ち上がるためのヒントを差し上げます

彼の者の黒の演者という二つ名はすべてを

吸い込み無と帰す、闇からきているということを


ご武運をお祈り申し上げます』


(……闇?)


トドロキは眉をひそめた。


「アイ、カリス=ヴェルドの解析を頼む」


『了解。演算解析開始……完了。

カリス=ヴェルドは、演技魔法、手品師の魔境(マジシャンズサークル)を使用可能。

対象のスキルを一時的に封じ、発動を妨害する可能性があります』


(スキル封じか……それで俺の拳を止められると思ってるなら、甘いな)


トドロキは拳を握り、装備を再確認する。

《拳の舞》《剣化》《修羅連打》――


(スキルが封じられても効率が下がるだけか

軌道に関してはなんとなくマネできる…よし)


「スキル封印の相手には、物理で殴るのが鉄則か」


トドロキは控室から闘技場へ歩みを進める


背後から、メイプルが声をかける。


『気をつけて。あいつ、前回の大会で相手を泣かせて棄権させた』


「メイプルか…俺はそんなに軟じゃないさ

ま、忠告感謝するぜ」


トドロキは、第二回戦の舞台へと歩み出す。


そして、観客席の最上段。

システィ王女は、静かに呟いた。


『どのように乗り越えてくださるのか

見せていただきますね』

いやはや、久しぶりの続きですな

今までおまたせいたしてすみません


1話からところどころ編集してきたので

興味があったら読んでみてください


ということでまた次回 

サラダバー


最新 2025/09/07

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