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異世界転移?ふざけるな!  作者: 力なき脳筋
異世界転生?ふざけんな!
206/222

闘技大会Ⅰ

闘技大会マーシャラクス

年に一度の祭典が、ついに始まろうとしていた。


『やってまいりました!毎年恒例、闘技大会マーシャラクス

今回はなんと、システィ王女の伝家のお墨付きの、“生徒”がいる模様です!

それでは!トーナメント票を確認だぁ!』


会場の熱気が、控室まで届いてくる。

トドロキは静かに立ち上がり、拳を握った。


(ステータス、スキル、装備……全部確認済み。

分身体もギルド戦に送った。あとは俺がやるだけだ)


『お~い!トドロキく~ん!』


(この声は……サマナだな。あそこか)


『怖気づかずやってきたか、エアスト』


『あっ……』


(ん?こいつは誰だ?)


トドロキの前に現れたのは、

明らかに上級貴族の装いをした男と、その取り巻きたちだった。


『貴様!序列第3位のヴァルゴ様の前だぞ!頭が高いわ!』


『なめた態度をとるのもいい加減にしろ!』


(なんかワニにでも乗ってそうな名前だな)


『君たち、よさないか。エアスト君も怯えているよ』


(……なんだこいつ、むかつくやつだな)


『やぁ、実際に話すのは初めてだね。それと、

僕の周りの人間がごめんね。気を悪くしたのなら謝るよ』


『そんな!ヴァルゴ様が謝る必要なんてありませんよ!』


(なんだ?周りの知らねぇ女どもが冷ややかな目でこっち見てくるんだが)


『トドロキ、あの男、ファンクラブがあるくらい女子に人気』


(メイプルか。補足助かるぜ)


「いや、いいさ。別にこんな戯言、気にするほどでもない」


『なんだとてめぇ!』


『よさないか、ベリアル君……僕はここを離れるとしよう。

エアスト君、大会で当たるときはお手柔らかに頼むよ。……ところで』


ヴァルゴはメイプルやサマナの方へ歩み、耳元で何かをささやいた。


『ぼ、僕は遠慮しておくねぇ……』


『トドロキの方がいい』


『そうかい。気が変わったらおいで』


ヴァルゴはそう言うと、トドロキにウィンクして去っていった。


(うっわ、気色悪)


『あの人、すごい自信があるみたいだよ』


『うん』


「サマナがたじろぐことあるんだな」


『僕、初めてあんなこと言われたよ……』


サマナは耳を赤くしながら、俯いた。


(さて、乱優者がいたが本題に戻ろう。

俺の初戦は2年のようだな。気合入れていくか)


「分身体……よし、そっち頼むぜ」


『もちろんだ。キャラクターチェンジⅠ』


(これでギルド戦の方も何とかなる。よし、行こう)


「じゃ、俺初戦だから行ってくるぜ」


『いってらっしゃ~い!』


『ガンバレ!』


『あぁ、勝って来いよ』


(そういえばティナノだけは声かけられ——)


『貴様、無駄な思考なぞ捨てるんだな』


「わかったから、ここで刃を向けるな」


女の感が鋭いことに気づいたトドロキは、

静かに笑って、闘技場へと歩みを進めた。

連続投稿久々だぜ

今日はもう眠いのでねます

サラダバー


最新 2025/09/04

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