大会に向けて
死神が残した《命の碑石》を起動し、
アイの助力のもと“籠手”を選択したトドロキ。
『あらあら、それがその石の力なのね』
『こいつはすごいな』
「えぇ、私は籠手を選択しました」
『父さんは剣が良かったが、この石は籠手の原料だったんだな』
(それは少し違うのだが……まぁいいか)
「さて、用事も済みましたし、
お元気な姿を見ることができたので、そろそろ寮に戻ります」
『そうか、さみしくなるな』
『そうねぇ、いつでも帰ってきていいのよ』
「えぇ、ありがとうございます。《ポータルポイント》ルシフス学院」
トドロキはルシフスの地に舞い戻った。
「やっぱ自宅の方が落ち着くな」
『ん?トドロキじゃないか』
「ん?あぁ、ティナノか。なんでこんなところにいるんだ?」
『私はカフェテリアで息抜きをしていたところだ』
「そうか。《闘技大会》の方はどうだ?」
『あぁ、お前に勝つために調整中だ』
「そうか、互いに頑張ろうじゃないか」
『あぁ』
ティナノと別れ、トドロキは記憶書庫の目的検索を起動する。
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・闘技大会に出場する 0/1
・伝説の武器の解放 1/1 CLEAR
・人狼種の呪いを解く 0/1
・記憶書庫のレベルをあげる 1/1 CLEAR
・2者の魂の回廊を繋げる 0/1
・齢20まで生き残る 10/20
・クラスメイトの平均レベルを100にする 23.4/100
・《素手喧嘩》の真化 0/1
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(えーっと、二日後に闘技大会は
クリアできるから置いといて……他の目的、面倒だな)
「アイさん、二者の魂の回廊ってのは何だ?」
『推測になりますが、マスターには二つの魂が混在している状態です。
その二つの魂を一つに融合することだと思います』
(何言ってるかわかんねぇ)
「なるほどわからん」
『《世界の理》に問いかけてみます』
「じゃあよろしく頼む」
(さて、俺はできることがほぼないので寝るとするか)
トドロキは寮の自室に戻り、静かに眠りについた。
その胸元には、進化した籠手の力。
その記憶書庫には、未解かれた魂の謎。
そしてその夢の中には、死神が残した問いが、まだ答えを待っていた。
いつの間にか200話まで増えていました
しかし内容が無いようなのでなかなか空洞の多いなと
個人的に思ってます
永い趣味に付き合ってもらってありがとね
ということでまた次回。サラダバー!
最新 2025/09/04




