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異世界転移?ふざけるな!  作者: 力なき脳筋
異世界転生?ふざけんな!
199/222

命の碑石

「やはり、母上の手料理はおいしいですね」


『あらうれしいわ』


トドロキは実家にて、父の帰りを待っていた。

『あら、お父さんからメッセージが届いたわよ』


「なんとおっしゃっているのですか?」


『トドロキがいるなら今すぐに帰るって言ってたわ』


「父上は確か空間属性の使い手でしたっけ?」


『そうね、だからもうすぐ帰ってくると思うわ』


『その通り』


(ビックリするじゃねぇか)


「おかえりなさいませ、父上」


『トドロキ!でかくなったな!まだ一ヶ月くらいだってのによ』


「ありがとうございます、お世話様で」


『お父さんも帰ってきたことだし、トドロキちゃん、あれ試してみたら?』


「わかりました。では、やってみます」


(さて、ペンダントから外して……と)

━━━━━━━━━━━━━━━━

所持者の意思を確認しました

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(石に意思の確認とられたんだが)

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所持者の意識を架空世界に転送いたします

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(ここは……)


トドロキが目を開けると、そこは白一色に支配された部屋だった。


『久しぶりだね、3年E組の生徒さん』


「ん?お前は確か」


『君たちをダイラヤードの世界に転移させた死神だよ』


「知ってるわ」


『ここに来てもらったのは、君たちに支給した

《命の碑石ライフ・ルーン》の進化先を選択してもらうためだよ。じゃぁねー』


死神は光の粒子になって消えていった。


「なんだ、本人じゃなくてホログラムだったか」


(さて、ではそれぞれ見させてもらおうかなと)

━━━━━━━━━━━

剣、槍、弓、槌、斧、銃

本、鞭、爪、杖、扇、鎌、etc...

━━━━━━━━━━━

(これがさらに派生すると考えると、ずいぶんと進化先が多いんだな……

剣と槌は《テラハンマー(邪)》の形状変化でどうにかなるし、

本、弓、杖はステータスに合わない。爪は拳と被るし、扇と鎌は扱える気がしない。

となると、槍、弓、斧、銃、鞭……くらいか)


「いや、めんどくせぇ。アイさんに聞いてみるとするか」


『マスターに弓 or 銃 or 盾 or 籠手の進化を選択することを推奨します』


「etcの中身を持ってきてくれやがって。

しかし、選択し多すぎだろ……こりゃアイさんに任せたいものだわ」


『では、籠手を選択いたしますがよろしいですか?』

━━━━━━━━

YES / NO

━━━━━━━━

「YES」

━━━━━━━━━━━━━━━━

命の碑石の進化を確認

現実世界に意識を戻します

━━━━━━━━━━━━━━━━


トドロキの意識は現世に戻っていた。

母の手料理の香り、父の気配、そして胸元に宿る新たな力。


それは、家族の思いと死神の遺産が交差する、

拳の進化の第一歩だった。

どうも脳筋です

午前中だけだと時間有り余るので

指が進みますね

ということでまた次回。サラダバー


最新 2025/09/04

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