表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移?ふざけるな!  作者: 力なき脳筋
異世界転生?ふざけんな!
183/222

かつての仲間

闘技場の観客席では、模擬戦を見守る生徒たちの会話が交錯していた。


『アバランって確か入学初日から

中位魔法使って指導食らってたヤツだったよな』


『あぁ、その中位魔法の矛先がエアストだったと思う。因縁の対決って訳だ』


『いやしかし、こいつらなかなかやるよな』


『そうか?今ん所睨み合ってるだけにしか見えないんだが』


『そりゃあよ、アバランは1回エアストに

負けてるわけだろ?なら出方を伺うしかねぇ』


『そうか!つまりエアストが手出ししなければ、

アバランは下手に動けねぇのか!』


『そうだ、どっちもそれを理解してる。

そこらの雑魚じゃねえってこった。

特にあのトドロキってやつだな……あいつはただもんじゃねぇ』


その会話の中で、別の視線が交差する。


(トドロキ……漢字かな?なら僕たちと同じ転生者っぽいかな?)


『ね、ドロップちゃん。トドロキって子、もしかしたら転生者かもしれないよ』


『私もそう思ってたとこ。でも私達の知り合いとも限らないし……』


『後で聞いてみようよ!』


『そうだね!それとさ、やっぱり元の名前で話さない?2人の時は』


『うーん……それがいっか』


『ありがと。じゃあ改めてよろしくね、加藤さん』


『陽菜でいいよ。こちらこそよろしく、翼ちゃん』


その時——


『やぁ』


『『ハイッ』』Σ(๑ °꒳° ๑)ビクッ


『さっきから話を聞いてたんだけど、

翼ちゃんと陽菜ちゃんで間違いない?俺、齋藤なんだけど』


『えっ!信介君!?』


『ほんとだ、転生者のポインターが出てる』


『やっぱみんなも見えてんだ。ちなみに俺は《主人公》の

スキルで“目的”ってのがあるんだけど、

それにある「クラスメイトを見つける」って欄が今まで24だったんだ

だけど今は26、つまり、あと二人で全員揃う』

━━━━━━━━━━━━━━━

元クラスメイトを探す:26/28

━━━━━━━━━━━━━━━

『え?あと2人じゃん!あと誰と誰なの?』


『守春と理沙ちゃんかな』


『待って待って、みんな今どこにいるの?』


『今のところ全員この学校で出会ってるよ』


『ならふたりも?』


『そうじゃないかな?ひとまずあのトドロキってのが

転生者ってことは見えるからさ、聞いてみるよ』


『気をつけてね』


その時——


『おっ、そろそろ終わりそう……って、あれは……』


『っ!』


『この感じは……《怒りの狂戦士》……』


『守春君……』


空気が変わった。


魔力の波が、怒りの衝動が、理性を焼き尽くすように闘技場を覆う。

それは、かつての“守春”ではない。

それは、破壊の化身だった。


『止めよう!あれはダメだ』


『わかった!』


『みんな!全力でトドロキを止めるんだ!』


『『『『了解!』』』』


27人の影が、一斉に闘技場内へと飛び込んでいく。

それは、かつて同じ教室で笑い合った者たちの、再会の第一歩。

そして、暴走する“守春”を止めるための、最初の戦いだった。

ちょっとクラスメイトどうしようか悩んだなんて

そんなことないですからね(小声)

そういうことでまた次回、

サラダバー!


最新 2025/08/31

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ