模擬戦の火蓋
トドロキは、同学年のアバラン=マルフィンとの模擬戦に臨む。
闘技場は生徒と教師で埋め尽くされ、熱気と視線が渦巻いていた。
(やれやれ、《威圧》も《余裕の風格》も発動してるのに、
これだもんな……マルフィンだったか?あの野郎、1回“理解”らせる必要があるな)
『エアスト=トドロキくん、準備はいいですか?』
「いつでも大丈夫だ」
『ではこちらに案内します』
(さて、集中……)
司会のアリオ=アリオが声を張り上げる。
『模擬戦闘技場に集まった生徒諸君!並びに先生方!
お待たせいたしました!1年生の模擬戦がいよいよ始まります!』
(よし、やるか)
『現在のレート!アバラン=マルフィン君5倍!
エアスト=トドロキ君8倍!ややマルフィン君の勝利予想が
多いという結果になりました!』
(なんだかな……そんなに弱そうに見えるかな?)
トドロキは密かにコンプレックスを抱える。
見た目の幼さが、実力の誤解を生む。
『おい、てめぇ!どんなコネ使ったか知らねぇが、
王女様に気に入られたからって調子乗ってんじゃねーぞ!』
(やれやれ、俺も望んだ訳では無いんだが)
「とっとと殺ろうじゃねぇか。生憎とお前と違って暇ではないのでな」
『チッ、ムカつく野郎だぜ』
(なぜ俺は会話が出来ない奴としか喧嘩しないのだろうか)
『模擬戦はこれより執り行う!両者、準備は良いか!』
『早くしろや!』
「問題ない。始めてくれて構わない」
『それではカウントダウン開始ィィィイ!』
『5!』
『4!』
『3!』
『2!』
『1!』
『模擬戦開始ィィィイ!』
戦いの火蓋が、今、切って落とされた。
ここだけの話、おそらく誤操作で
完結済みになってしまっていた
まぁ何とか戻せたのでこれからまた頑張ります
そゆことでまた次回、サラダバー!
最新 2025/08/31




