全校集会Ⅰ
ルシフス学園寮へと帰ってきたトドロキ。
ルームメイトたちが迎える。
『トドロキ…帰宅した』
『急に飛び出して驚いたぞ』
『おかえりー!どこ行ってたの?』
「なに、古い仲間のところにいただけだ」
『トドロキくんは仲間思いなんだね』
「まぁ、そいつとの約束を忘れてしまったんだがな」
その時、チャイムが鳴る。
━ピーン⤴︎︎︎⤴︎︎ポーン⤵︎ パーン⤴︎ ⤴︎⤴︎ポーン↓━
(チャイムか?音程面白いな)
『ルシフス学園の生徒諸君!今すぐに体育館へ向かうように!』
━ピーン⤴︎︎︎⤴︎︎ポーン⤵︎ パーン⤴︎ ⤴︎⤴︎ポーン↓━
『体育館だって』
「急ぐとするか。ティナノは周りを見て合わせること」
『なんの事だ?』
「まぁ行こうか」
トドロキたちは体育館へ向かう。
そこには1年から7年までの全校生徒が集まっていた。
(体育館広すぎだろ)
『全校生徒を集めてどうするのだろうな』
『さぁ?なんだろうね』
教師が壇上に立ち、今月の集会を始める。
『今月の議題は3つ。まずは《闘技大会》について。
今月末、国王陛下主催の闘技大会がある。各学年から2名ずつ選出する。
明日、選抜試験を行う。各々準備しておくように』
(明日かよ、急すぎるだろ)
『それと、1年カラミティのエアスト=トドロキは、
王女様からの推薦枠での出場が決まっている。
明日の選抜試験はエアストを除いた者達で行う』
「えっ?」
『ん?』
『はっ?』
『おいおい!なんであいつが王女の推薦受けてんだよ!』
(あいつは確か入学初日に絡んできた……名前知らねぇんだが)
『君は……1年Aクラスのアバラン=マルフィン』
『なんであいつが推薦枠なんだって聞いてんだよ!』
『王女様の推薦書によれば、彼の者が不届き者を
退治したことの功績を称えて、とのことだ』
『だからって納得出来るか!』
『ならばエアストと手合わせしてみるが良い。
良い成績を残したのであれば、校長推薦枠として其方を出させてあげよう』
『校長先生、良いのですか?』
『我が校の生徒が切磋琢磨するならば、それくらいのことはしよう』
『アバラン君とエアスト君はそれでいいかな?』
『やってやろうじゃねえか!』
(おいおい、黙って聞いてたら俺が手合わせする前提で話が進んでるじゃねえか)
『エアスト君はどうかな?』
「仕方が無いのでやりますよ。こんなに視線が集まった中で断れませんし」
『では闘技大会のことはここまでにします』
次回、残り二つのお話
しばらくぶりの投稿ですね
ということでまた次回
サラダバー!
最新 2025/08/31




