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異世界転移?ふざけるな!  作者: 力なき脳筋
異世界転生?ふざけんな!
177/222

繋がり

トドロキは、かつて交わした約束を思い出し、

脳筋帝国へと向かっていた。


(しまった……俺の子も同然のアトラとの約束を

忘れるなんて、親失格だな……ここか。懐かしいような、

そうでもないような。不思議な感覚ってのはこういうことか)


『お待ちしておりました、トドロキ様』


「アトラか。すまない、約束に遅れた」


『トドロキ様のご都合が良い時に

来てくださるだけで、私どもは光栄です』


「アトラ……いい子になりやがって」


(やべぇ、泣きそう)


アトラに連れられ、大広間へと入ると——


『『『スバル様!』』』


「お前達は……パトラとワト、ラト、サドか。待たせてすまない」


『スバル様なら何年だって待ちます!』


『ワトの言う通りです!』


『お前達、スバル様は覚えていてくださったが、

まずは名乗りを入れるのが一般的だ』


(ふむ、アトラとパトラよりワト、ラト、サドの方が

幼い感じがするな……ざっと3くらいは下か)


『申し訳ありません、トドロキ様。

私どもが教育しているのですが、1000年たっても疑似人格がまだ幼子でありまして』


「なるほどね……」


(俺が死んでから、向こうじゃ1000年経ってるのか。

月日の流れってのは早いもんだ。それと俺、

設定ミスったかな?そんなに成長速度遅くしたっけ?)


「アトラとパトラは成人したのか?」


『えぇ、私とパトラはトドロキ様直々に育てていただき、

当時から疑似人格が生成され、

年月の経過と共に新たな知識を携え今に至ります』


(そういえば、あのとき……ワト達の育成の途中で

俺が死んじまったから、アトラとパトラが引き継いでくれたんだな)


「そうか、すまなかった」


『トドロキ様が謝ることではありませんよ』


「それと、その喋り方だったか?」


『ええ、創造主であるトドロキ様への敬意を示すため、

この言葉で話しております』


「なるほどね。なら、普通に話してくれたら嬉しい」


『分かりましたわ、トドロキ様。普段使いの話し方にしますね』


『私もそのように致しますか?』


「そうしてくれ」


『ではそのように。そしてスバル様、

ダンジョンの繋がりが途切れておりますので、

再接続を致しますが、よろしいでしょうか?』


「それはいいんだが、ダンジョンの繋がりって?」


『スバル様が倒れ、ダンジョンから主がいなくなりました。

階層の区切りは無くなり、魔物達が暴れ狂う無法地帯になりました。

そこでアトラが代役として主となり、統治していました』


「そんなことがあったのか」


『そして、スバル様がご帰還なされたので、アトラが

一時的に所持している《管理者権限アドミニストレータ》を

返却するのが再接続であります』


「なるほどね。なら、とっとと始めようか」


『わかりました。アトラ、例のものを』


『分かりましたわ』


アトラが持ってきたのは、1枚の紙と小皿とナイフ。


『トドロキ様、この小皿に血を垂らし、この紙に垂らしてください』


「わかった」


『では始めます……二つの世界の理よ、今ここに願う

……我、パトラが命ずる。ダンジョンコアよ、失われし主の元へ帰属したまえ』


パトラが血を垂らした紙を天へと掲げると、

眩しい閃光がトドロキの元へと近づいてくる。


(眩しすぎるだろっ!反応遅けりゃ失明するっての)


光がトドロキに触れ、目を開けると懐かしいウィンドウが表示されていた。


━ダンジョンポイント換算所━

所持P:634,794,421,001

・消耗アイテム

・アイテム

・武器

・防具

・モンスターの卵

・その他

検索___

ーーーーーーーーーーーーーー

(うわっ、ポイントやば。昨日見た時16,000くらいだったのに

……あれか、1000年分が一気に来た感じかな?)


「どうやら元通りみたいだ。ありがとうよ」


『お役に立てて光栄です』


鐘が鳴る。


「おっと、そろそろ帰らないと」


『そうですね、トドロキ様は学生でしたわね』


『トドロキ様を送って差しあげなさい』


『では、パトラはワト達のことをよろしくお願いします』


『わかりました。トドロキ様をよろしくお願いします』


「やれやれ、過保護というかなんというか」


トドロキはアトラと共に、ルシフス学園の寮へと戻るのであった。

ワトラトサド可愛いねぇ(妄想上の立ち絵)

俺に画力があればッ!

ということでまた次回

サラダバー!


最新 2025/08/31

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