ルームメイトⅡ
ようやくルシフス学園寮に戻ったトドロキ。
ルームメイトのドレイク=サマナと共に、
残りの2人を待っていた。
『トドロキ君はどうしてこの学校に?』
「なに、本家から近かったからな」
『結構問題難しいのにすごいね』
(そりゃあまあ中一くらいまでの範囲だっし
…とは言えないよな)
「少し他より時間があっただけのことだ」
『そっか、トドロキ君って面白い人ね』
「褒め言葉として受け取っておこう」
『フフフッ』
(笑う要素あったか?)
そんなやりとりの最中、ティナノとメイプルが帰ってきた。
『よろしく頼むってトドロキじゃないか。まさか同じ部屋とはな』
『トドロキ?……あの男か……よろしく』
「改めてよろしくな」
『でもびっくりだよね、女子寮に男の子がいるなんてね
「ん……ん?」
(俺以外女の子ってことか?おい理事長的なやつ、
この学校終わってるぞ。なんで俺が“安全枠”なんだよ)
(それとサマナ、お前女だったのかよ。
声と雰囲気で完全に騙されたぞ。逆理沙現象じゃねえか。
まあ問題になる前に知れてよかったということにしておくか)
『あそうそう、聞いた?2年の先輩がさ、
1年の子に手を出して退学させられたって』
『そのことなら知っている。新入生は入学初日から災難だろうな』
『可哀想…』
3人の視線がトドロキに集まる。
「なんだよ」
『トドロキ君なら大丈夫か』
『あぁ、あいつなら問題ない』
『腐っても名家の長男……問題…起こせない』
「お前たちの脳内の俺と対話させてくれると助かる。
……本当に頭大丈夫か?」
こうして、トドロキの学園生活は、
災難と誤解と逆理沙に包まれながら幕を開けるのであった。
守春とトドロキ=エアストの見た目は
だいぶ異なるって書いたっけ?
まぁ人間種と魔族種なら違うのは当たり前か
ということでまた次回
サラダバー!
最新 2025/08/31




