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異世界転移?ふざけるな!  作者: 力なき脳筋
異世界転生?ふざけんな!
168/222

とある人

学校近くのカフェにやってきたトドロキ。

静かな空間、香ばしい匂い、そしてアイスコーヒー。


(こういう雰囲気の店は久しぶりだな……

タカーバグッスぶりか。高くて一回しか行ってないけど。

ほんと、自動翻訳は有能だな)


「すまない、アイスコーヒーを頼む」


『サイズは大中小のどれになさいますか?』


「中でいいかな」


店員は一礼し、木板に何かを書いてカウンターへ。

やがて、アイスコーヒーが運ばれてくる。


(懐かしい香りだな……多少風味は違うが、

キリマンジャロに近いか。美味い)


その時、ステータスウィンドウが突然現れる。

スキル《気配察知》が発動しました


(ん?反応したの初めてだな……範囲内に敵がいるだけだった気がするが)


トドロキは周囲を見渡し、雫石を装備。


だが、何も異常は見当たらない——と思った瞬間、背後から悲鳴。


『ヒャッハー!!殺せ!!!』


(おっと、見えなかったんじゃなくて後ろにいたのか)


ゴロツキが女性に襲いかかる。

トドロキは即座に《ガードシェア》を発動。金属音が響き、攻撃は防がれる。


「おいおい、おっさん。人の珈琲タイムを邪魔するなよ」


『俺ァおめぇみてぇなガキが大好物なんだァ!!!』


(え?大好物……スゥゥゥ…)


「それ以上近づくな。《ベノムフィールド》」


毒の霧が広がり、ゴロツキの体が変色。

トドロキは椅子を素材に《テラハンマー》で木刀を鍛造。

融合発動:木刀RANK2+ベノムフィールド


完成:腐食した木刀RANK4(毒付与15%、激毒1%、永続劣化)


「ベノムフィールド消えただろ?早く来いよ」


片手剣使いⅥ、暗殺者Ⅱ、近接格闘Ⅷが発動。

通知がうるさいので、気配察知以外をOFFに。


『覚悟しやがれぇ!!!』


「覚悟するのはどっちかな?《RPGプレイヤー》《ヘイトアップ》」


ゴロツキが一斉にトドロキへ。

斧を弾き、背後に回って木刀を振るう。


『ガハッ』


「少し寝てるがいい……毒は食らってないな。

さて、どうする?まだ続けるか?」


『ビビってるやつなんざいねぇさぁ!!!』


「そうか、なら仕方がない。《キャラクターチェンジ》《RPGプレイヤー》」


(あとは任せるぜ、前世の俺)


「呼ばれて!飛び出て!俺様じゃ〜!」


(おいやめろ、自我のセーブができてないぞ)


「久しぶりに出てきたからな。いっちょ暴れてやりますか!」


『な、なんだおめぇ!人間族か!?』


「人間族だろうが魔族だろうが、この身体はトドロキのだ。俺のじゃねぇ」


(何言ってんだこいつ……人から俺はこう見えてたのか)


『やっちまえー!』


「遅せぇよ」


(おぉ、前世の俺やるな。今じゃ筋力が足りなくてあんな動きできねぇよ)


「フッ…雑魚め」


『覚えて来やがれ!!!行くぞおめぇら!!!』


(覚えてろと一昨日来やがれが混ざってるぞ。

なんだよ覚えて来やがれって、テスト前の先生か)


「おいおい!そこに寝てるやつも連れてけ」


『忘れもんだァ!!!ヒィヤッハァァァァァァァア!!!』


(元気な奴らだな……さて)


「《キャラクターチェンジ》解除。またな、トドロキ」


(いやはや、せっかくのコーヒーが覚めてしまった

……あっ、元々アイスコーヒーか)


進捗達成:勇ましき精神


(ん?なんだ今のは?進捗なんてあったのか)


『あ、あの……』


「ん?あぁ、さっきの方」


『助けていただきありがとうございます』


「いえいえ、少し癪に障ったのでお灸を据えただけですよ」


『貴方様のお名前は?』


「トドロキ=エアスト。ただのしがない学生です」


『学生……ならルシフス学園生ですか?』


「えぇ、そうですが」


『そうでしたか、エアスト様、もしよろしければ——』


『お嬢様、おひとりで歩くのは危険だと何度言えばわかるのですか』


「っ!?」(全く気配を感じとれなかっただと)


『爺……申し訳ありませんね』


『帰りましょう』


『エアスト様、失礼いたします』


「えぇ」


(なんだったんだ?爺とやらが燕尾服着ていたし

……裕福な令嬢だったのだろうか。面倒事は嫌いなんだがな)


トドロキはモヤモヤしつつ、カフェから立ち去るのであった。

完成してから数日間投稿を忘れていた()

ということでまた次回

サラダバー!


最新 2025/08/24

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