ティナノ視点 異端の男
次回から本編戻るのでゆるしてちょ(・ω<)
私はティナノ=サリバン。
訳あって、トドロキという男と共にカラミティクラスを目指している。
「そろそろ着くぞ、トドロキ」
『そうか、結構遠いんだな』
そんなものだ。
カラミティには力を持った者が集まる。距離があるのも当然だ。
「色々あるのだ。カラミティには」
『なぁ、カラミティクラスっつうのはどんな奴がいるんだ?』
「知らないのか?トドロキ」
『あぁ、その反応から察すれば、知ってて当然的な感じだろうな』
「一言で言えば…強者揃いの破天荒な奴らがいる」
『なるほど、問題児が多いと』
「…否定はしない」
そういえば、彼はそんなことも知らずにこの学園を選んだのか。
ようやく見えてきたな、彼の輪郭が。
「噂をすれば、あれが私たちのクラスだぞ」
『あれは何してんだ?』
あれはバルカス=T=マルカス。
三属性魔法の天才だが、女癖が悪く実家から追い出されたと聞く。
「……」
『無回答ね、なら勝手に解釈しておく』
そうしてくれ。私が口にするには、少々複雑すぎる。
ようやくカラミティの教室前に到着。
【探索】……やはり、待ち構えているな。
トドロキのお手並み拝見といこう。
「さて、入ったらすぐに走り抜けることだな」
『ほう、何かあるのか?』
「入ってからのお楽しみと言うやつだ」
『なるほど』
探索系の技能は持っていないようだが、察する力はある。
顔が一気に曇った。
『GATE』
アマキ=カルマンの技能か。
あれは私でも避けきれない。
神がいるなら、なぜあんなものを与えたのか。
おっ、トドロキが煙幕を張った。
戦闘に慣れているようだ。
だが、カルマンが剣を分散させたせいで、周囲に被害が出始めている。
『それはダメだ。ヘイトアップ!挑発!仁王立ちの構え!金剛身!』
攻撃誘導系の技能か。
剣がトドロキに集中していく。
よくあの攻撃を耐えるものだな。
『そろそろ辞めるか……おぉ、生きてるじゃねえか』
カルマンのやつ、加減を知らない。
それでもトドロキはほぼ無傷。
『危ないだろうが。俺…はいいとして周りに被害が出てるだろうが』
『あぁ、やっぱり?途中からヒット数が増え始めたんだよね』
防御系の技能に長けているようだ。
それにしても、あれだけの攻撃を受けて他人の心配をするとは。
人格的にもできている。
「これは失礼を、私はエアスト=トドロキ。ただのしがない一般人です」
エアスト……初代大魔王様の子息の家系。
ならば、私に匹敵する速さにも納得がいく。
確かランク5にもエアストの姓があった。弟か?
『その名はバーサーク』
『それで?総攻撃してきたのはどこの誰か……
聞いてもいいよなぁ!? 狂戦士!!』
「ッ!?」
今、バーサークと言ったか?
彼の大魔王と同じ技能を、なぜ持っているんだ……?
まぁ…うん…何も言うことは無い()
ということで(?)サラダバー
最新 2025/08/24




