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異世界転移?ふざけるな!  作者: 力なき脳筋
異世界転移?ふざけるな!
149/222

ボロボロな再会

クラスメイトの危機を知ったスバルは、

感情のままポータルを使用し、元凶が潜むと思われる場所――


使われていない工場跡地へと降り立った。


(…こんなとこか……っ!?どうやら、俺をイラつかせる天才のようだな)


入口には、スバルの来訪を予期していたかのような張り紙が貼られていた。


【へっへーん、おまえがくんの はわかってんだよぉん】


(……よっぽど馬鹿だってことはわかったぜ。

少し待ってろ、すぐシバキに行ってやるから)


スバルは重たい扉を開いた。

━━━━━━━━━━━━━━━

扉の先は、外観とは異なり、石レンガの壁が延々と続く迷路のような構造。


(迷路か…面倒だな……ぶっ壊すか)


スバルは高性能のツルハシを取り出し、壁を破壊しながら進んでいく。

魔物たちも、ツルハシの錆にすらならず消えていった。

約30分後、ダンジョンの形跡はほぼ消え、

そこに立っていたのは、黒いフードを纏った謎の人物。


『君は確かスバルくんだったかな?

はるばるここまで来てくれてありがとう。おかげで手間を省けたよ』


「誰だよ。俺はあんたに用がなくてな。それともなんだ?俺になんか用か?」


『そうだよ。僕は君の邪魔をしに来たんだ。“死神”と言えばわかるかな?』


「……あいつはお前みたいなウザさはねえよ」


『君の知る死神は37564代。僕は37565代目だ』


「あっそ。それがどうした。俺はお前に用がない」


『でも僕はあるんだよね〜。先代が残した後始末を任されてるんだ』


「……今回の騒動はお前が原因ってことでいいのか」


『まぁそうだね……って危ないね』


スバルは神殺しの大剣で斬りかかった。


『その大剣は本当に異質だよ。邪神の力が宿っている』


「そんなこたぁ知らねえ。さっさと死ね」


『怖い怖い。じゃ、僕の奥の手を使うとするよ』


死神が異空間に手を伸ばすと、

そこから現れたのは――スバルのよく知るクラスメイトたち。


「……貴様」


『じゃ、あとは頑張ってね』


「待て」


『ばいばーい』


死神は姿を消した。

残されたクラスメイトたちは、目に光がなく、全身が真っ青。

理沙、齋藤、木田――その姿もあった。


スバルの意識は、憤怒の炎に包まれた。


狂戦士バーサークの特殊条件を達成しました


怒れる狂戦士アングリバーサーカーを獲得しました』


「……怒れる狂戦士」


攻撃力以外の全ステータスが半減。

攻撃力は50倍。

理性欠落、狂乱化、HP毎秒1減少、錯乱状態。

スバルは声にならない叫びを上げ、

周囲のものを巻き込みながら暴れ始めた。

━━━━━━━━━━━━━━━

15分後――

瓦礫すら残らない空間に、スバルは倒れ込んでいた。

怒れる狂戦士は解除され、理性を取り戻す。


(なんだ……何があった……っ!

なんで痛みが…HPもめちゃくちゃ減ってるし……)


現状把握に10秒もかからなかった。

クラスメイトたちのことも、すぐに理解した。


スバルは天を仰ぎ、

水滴で滲んだはるか遠くの景色を、ただ眺めていた。


その瞳に映るのは、怒りでも悲しみでもない――

ただ、静かな覚悟だった。

いやはや、読者さんの感想が聞いてみたい今日この頃

ということでまた次回

サラダバー!


最新 2025/08/24

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