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異世界転移?ふざけるな!  作者: 力なき脳筋
異世界転移?ふざけるな!
143/222

※本話に出てくる液体はお酒ではなく

それに似たポーションです

未成年飲酒はやめましょう

スバルがその手腕をふるい、

脳筋帝国のギルドハウスには、豪華な料理がずらりと並んでいた。


ギルドメンバーとクラスメイトたちは、大規模な食事会を楽しんでいた。


「ふぅ、こんなに作ったのは初めてだな」


「スバルは脳筋バカの癖によくやるよね」


「なんだよ理沙。料理が出来ねぇ嫌味か?それとバカってなんだよ」


「あっ、心の声が」


「なんだそれ」


「理沙、心の声」


「ハハハ、面白い面白い」


スバルと理沙はしばらく談笑していた。

食事会が盛り上がってきた頃、

ギルドハウスの一角でさらに大きな盛り上がりが起こっていた。


そこでは状態異常:ほろ酔いになっている参加者たちが、腕相撲に興じていた。


(なんだぁ?楽しそうなことやってんじゃねぇか)


「おい理沙、少しあそこ見てくる」


「はーい、いってらー」


スバルが集団に近づくと、べギルやクロノスたちが腕相撲をしていた。


『お、スバルじゃん、いいとこきたなぁ』


「お、おう、酔ってるのか?

一応未成年だってことわかってんのか?元の世界ならアウトだぞ」


「某の情報網からすれば、ゲーム特有のアルコールなくても酔う事ができる。

厳密に言えば酒では無いのであるぞ」


「まぁ、そうじゃなければアウトだよ、アウト」


「そう言わずにスバルも飲んでみろよ」


「まぁ、いいか……」


スバルは麦芽水を口に流し込んだ。


(ふむ……本物の味知らんが……あまり美味くは無いな)


「で?本物もこんな味なのか?」


「おう、結構味も似てるぜ」


「そうなのか……」


「◎△$♪×¥●&%#」


「おいおい、呂律が回ってねえぞ」


「▲☆=¥!>♂×&◎♯£!」


「あー、はいはい、そうですね〜」


「あんちゃん慣れてんな」


「なに、親父がな、大酒飲みの癖に酒には弱えんだ」


「なるほどな、と言う割にはスバルはよく飲むな」


「まぁ、雰囲気的には飲まねぇとな。別に水でいいんだが」


「そうだ、とっておきのもんを買ってきたんだ……」


べギルが取り出したのは、箱に並んだ真っ赤な実だった。


「これはよ、設定上アルコール成分が大量に含まれてんだとよ。

さらに言えばこれを潰した時の液体一滴で状態異常:泥酔になるんだとよ」


(これは使えるな……戦略が広がりそうだ)


スバルは何を血迷ったのか、その実を口に放り込んだ。


「お、おい!何してんだスバル!」


「これは……美味いな」


「……なんともないのか?おかしいな……」


べギルもその実を食らってみた。


「確かに美……」


「べギルさん!?」


「お、おい、どうしたんだ」


べギルは白目を向いたまま泡を吹きながら前のめりに倒れた。


「スバル、彼状態異常:泥酔だってよ?」


「まさか本当にそうなるとはな。ん?なら俺はなんで倒れない?」


「なんでかしらね?彼はお酒に強かったのよ」


イヅキの話では、しばらく前からAWOで

情報共有がてら飲み会を度々開いていたらしい。


その中で一度もべギルは酔った素振りを見せず、

いつもイヅキがダウンして終わるのだそうだ。


リアル世界の特徴が強く影響するこの世界では、

状態異常:酔いになるまでの時間なども含まれる。


転生初期時にそれぞれ違った職業が現れたのも、これが影響している。


「なら俺は酒に強いってことか。あんま嬉しくねぇな」


「まあ、スバルがしっかりお酒を飲まないから、

お酒に強いことが分からなかったのよ」


「まぁ、そうなるか。だがしかし、これは戦略が大きく広げられるな」


スバルはこの実を使った戦略を色々考えた。


(いや、後で詳しく考えるか。今はこっちがメインだもんな)


外を見れば既に暗くなっていて、ログアウトするギルメンも現れ始めていた。


「そろそろお開きにしておくか」


「えー、もー?まだいいじゃーん」


「理沙まで酔ってんのかよ……いや、俺以外が酔ってんのか」


数時間も飲み続け平気なスバルが異常なのである。


「はぁ、置手紙のこしておくか」


~起きたらやることやって寝ろ

ちなみに作者はまだ飲んだことがないので

描写があっているとは思わないでほしいです

それと、念を押しておきますが未成年での飲酒は

体に悪いです。少量だからいい、そんなことはありませんので

大人になってからお酒は楽しみましょう

(本作品にはお酒はだしません

 それに似たポーションです

 ご理解ご協力をお願いします)


最新 2025/08/24

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