和解(真)
入院中暇だわ
ということで続きどぞ
神のイタズラに巻き込まれたスバルは、
意識が途切れる前にいた場所――脳筋帝国の前に戻ってきた。
(さて、魔王の大剣は強化されたけど…
俺は罪を背負って生きていかないと
……死んだ時、木田に顔向けできねぇ)
とぼとぼとした足取りでギルドへ戻るスバルを、仲間たちが出迎えた。
『『『「「『おかえり!』」」』』』
「どこ行ってたの?みんな心配してたんだよ?」
「理沙か……なに、人助けしてただけだ」
「そんなことより気づかない?」
「なにが?」
「スバル……足元足元」
「ん?おっ!わぁ!」
スバルは思わず声を上げた。
目の前には、土下座している木田の姿があった。
「えっ、おま……えぇ?なんでぇ?」
『すまない!スバル!』
「おっ、いや…俺の方こそ悪かった」
理沙によれば、スバルと別れたあと、
大広間に戻ると木田が寝ていたらしい。
『スバル!俺は…お前になりたかった……
だができなかった。それで方法探してたんだ。
そしたら【あやつを殺せ、そのための力をやろう】って声が聞こえて、
そっからは暴走してたみたいだ』
(……あれは暴走状態の木田だったのか)
「というかなぜ蘇生……蘇生……まさか、あいつが……」
『どうした?スバル?』
「いや、気にするな。それよりもすまなかった、お前を止めてやれなくて」
『俺が巻いた種だ……』
「はいはーい!重い雰囲気終わり!仲直りしよー!」
「ふっ、理沙のやつ、こういう時たすかんだよな」
『へっ、お互い様だろ』
「そうかもな」
スバルと木田は、かたい握手を交わした。
その後、脳筋帝国のメンバーを呼び、クラスメイトたちを紹介。
レベル育成や装備品の提供など、ギルドとしての支援が始まった。
『よっしゃぁ!こんな時にはパーティーだ!』
「ちょ、なにをk」
『よっしゃぁぁ!』
スバルの声は、クラスメイトたちの歓声にかき消された。
今さら「やらない」とは言えない空気だった。
スバルは所持Gを確認する。
(うわ……ちょっと足りねぇかもしれねぇな。
放置してたダンジョンポイント使うか……)
「ちと金がねぇから貯めてくる。
今ある分で何とかやっとけ。ポータル:脳筋帝国」
スバルは久しぶりにポータルを使い、
自身が運営するダンジョンの管理部屋へと飛んだ。
(さてさて、どこだっけか……ダンジョンポイント換算は……)
ダンジョンポイントとは、他プレイヤーが
入場・退場・クリア・討伐などを行うことで、運営者が受け取れる報酬ポイント。
換算所では、ゴールド引換券や特殊装備など、
多岐に渡るアイテムと交換できる。
(換算所……換算所……あぁ、あったあった)
スバルはATM風の換算所を見つけ、
初めての操作に戸惑いながらも、ウインドウを開いた。
(さて、ここ使うの初めてだな……なにがあんだ……?)
ウインドウには、ゴールド引換券、レア装備、
消耗品、装飾アイテムなどが並んでいた
スバルはダンジョンポイントと換算所を行ったり来たりしながら、
必要な物資を集めていった。
(よし、これでパーティーの準備は整った。
あとは、みんなの笑顔を見届けるだけだ)
罪を背負い、仲間と向き合い、そして再び歩き出す。
スバルの物語は、まだ終わらない。
いやはや、骨折って痛みすごいわ
まぁ、いいや、眠いので終わりにします
サラダバー!
最新 2025/08/24




