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異世界転移?ふざけるな!  作者: 力なき脳筋
異世界転移?ふざけるな!
14/222

スキルと防具は慎重に

異世界での戦闘を終えた守春は、まず情報整理を始めた。


(ひとまず掲示板でも見るか)


掲示板は、プレイヤーたちが情報を共有する場であり、

スキルやクエストの発生条件、運営のイベント告知なども記載されている。

守春の目的は 格闘スキルの取得。


(よさそうなのは…メテオストライクと激烈拳か)


- メテオストライク:洞窟のメテオライトを砕くことで取得できる広範囲攻撃。

- 激烈拳:追尾機能があり、素早さの低い守春にはありがたいスキル。


(よし、じゃあメテオストライクからにするか)


しかし、東へ向かう前に あることに気づく。


(そういえば…装備がまだないんだった)


現在の服装は 「ぼろぼろの衣服」 に変わっている。

これではまともな戦闘はできない。


剣と盾の装飾が施された小さな店へ足を踏み入れる。


「邪魔しまーす」


『あら、いらっしゃい。今日はどうしたの?』


店主は茶色い髪で、静かにコーヒーを飲んでいそうな雰囲気の女性だった。


「装備の値段を聞きに来た」


『量産品なら最低でも銀貨20枚ね』


店内には剣士や魔法使い向けの装備が並ぶ。


「オーダーメイドはできるか?」


『素材の持ち込みありなら金貨1枚、なしなら金貨10枚よ』


守春は考えた末、オーダーメイドを依頼することにした。


「アシッドフロッグ系と角ウサギ系で作れるか?」


『えぇ、できるわ。でも素材が必要ね。』


必要な素材は――

アシッドフロッグの足 × 100

毒 × 300

角ウサギの角 × 100

好きな魔物の魔石 × 10個


「好きな魔物の魔石?」


『えぇ、魔石は装備の効果に影響するわ。

速さが欲しいなら素早い魔物の魔石、HPが欲しいなら耐久系の魔石を選ぶのがいいわよ』


守春は 角ウサギの魔石 を選ぶ。


『角ウサギだと速さ重視になるけどいい?』


「それで頼む」


さらに、守春は 大ウサギの角 を渡す。


『これはいらないわよ?』


「いま金がなくてな、それを換金すれば5万ゴールドくらいにはなるだろう」


『そう…なら受け取るわ。武器の方で2万ゴールド分お返しするわね

あっちの樽の中に私の実験...もとい試しに作った装備を二万円で販売しているわ』


樽の中を漁ると、薄い手袋のようなもの を発見する。


(これは…【素手喧嘩】《ステゴロ》?)


-素手喧嘩

攻撃力 +300、破壊不可付き。


失敗作とは思えない性能だった。


(こんなもの作れるって…イヅキ、相当な腕じゃないか?)


イヅキが工房から戻ってくる。


『良さそうなものは見つかった?』


「これでいいか?」


『それは失敗作よ?特殊効果も何もない装備になってしまったもの』


「じゃあ、これをもらうよ」


『……まぁ、あなたがいいならそれでいいわ』


そして、イヅキが完成した防具を持ってくる。

紫一色に染まった鎧。

その姿は、まるで 異世界の戦士にふさわしい装備 だった――。


受験シーズンに入ったので投稿頻度遅れます

すいません

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2025/06/06

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