憤怒の決着
お久しぶりです脳筋です
夏休み中は部活にて
全く活動できませんでした!!!
木田との決闘は、互いに一歩も引かず、
試合時間は約3時間に及んだ。
獣化したスバルは、憤怒の魔神の姿で戦い続けていたが、
木田の攻撃は容赦なく、普段のスバルならとっくに倒れていたほどの猛威だった。
(こいつ…やっぱり強くなってるな)
「おい木田!お前はいつから自分を強化してきた?」
『あ"!?黙れカス!』
(フッ、カス…ねぇ)
「そうか、まぁいいさ。さっさと続きと行こうか」
木田の太刀がスバルの体を引き裂き、HPが大きく削られ、
状態異常「軟化」が追加された。
防御力は6000から3000へと半減。
それでもスバルは倒れなかった。
憤怒の魔神のステータスが異常すぎるからだ。
「はぁ、おいクソ野郎。そろそろ飽きてきたんだがどうする」
『ふん、俺かお前が死ぬまで続けるに決まってるだろ!』
「そうか…ならすまないが、そろそろ飽きてきたから死んでくれ」
スバルはようやく、追加されていたスキル《ラースジャッジ》に気づく。
詠唱を終えたが、何も起こらない。
(おっと、何か発動条件があるのか?
詠唱なら完全に唱えられたはずなんだがな)
『おいおいおい、今のは何だぁ?何も起こらねぇじゃねぇかw』
「…そうだな、何も起こらねぇな」
だが、スバルは気づいていなかった。
スキル欄には「残り3分」のカウントが表示されていた。
木田は中指を立てて挑発する。
『来いよ、雑魚』
「ふん、上等だ」
木田の連撃をかわし、スバルはラースフレイムで応戦。
その時、空から赤黒い光線が降り始めた。
(あれは…さっきの裁きか?
だったらありがたいのだが…多分俺も巻き込まれるよな)
だが、獣化中のスバルはHPが0になっても獣化が解除されるだけ。
問題はなかった。
「おい木田…さっさと降参してくれないか?」
『あ”!?うるせぇ雑魚!』
「上見てみろって、なんかやばいの来てるだろ?」
『うるせぇ!お前が消えればあれも消えるだろうが!終焉の太刀 城壊!』
木田の太刀が光り、スバルの腕を吹き飛ばした。
だが、それまでだった。
「はぁ、残念だな。まっとうに生きろよ――来世でな」
カウントが0になり、裁きの光線が降り注いだ。
痛覚無効を通り越す激痛がスバルを襲い、叫びすらも上げられない。
傍観者には数秒、当事者には数分、いや数時間にも感じられるほどの苦痛。
(チィッ、なげぇな…)
木田の声も聞こえない。
光が収まった時、闘技場はクレーターと化していた。
そこに立っていたのは、獣化が解除されたスバルの姿。
地面には、木田が着ていたと思われる装備品だけが残されていた。
(…木田…じゃあな)
敵とはいえ、クラスメイトを殺めた。
その事実は、スバルの心に深く響いた。
そして、ステータスには新たな呪いが刻まれていた。
―――――――――――
呪い:怒りの代償
・3週間の間、獣化封印
・隠しステータス:悪運
・HP回復量減少
―――――――――――
(木田…すまない…この呪いは俺へのバツってことだろうな…)
スバルは、静かに闘技場を後にした。
その背には、裁きの光と、贖罪の影が重なっていた。
木田...いい奴ではなかったがサラダバー
しばらく投稿できなかったからなー
またちまちま書いていくかぁー
では、また次回!
最新 2025/08/24




