不穏な気配
第二層のエリアボスを討伐した脳筋帝国のメンバーたちは、
それぞれの任務を終え、束の間の休息へと向かっていた。
司はギルドメンバーと別れ、理沙と信介を連れて、
クラスメイトたちが暮らすシェアハウスへと足を運ぶ。
道中、司がふと口を開いた。
「で?お前はあんとき何してたんだ?」
「ん?あんとき?それっていつの事?」
「あぁ、あのイベントんとき。あいつ等のとこいたろ?」
理沙は少し考えてから、笑顔で答える。
「わかった!あの時だね。みんなの様子を見てただけだよ」
「そうか、ならいいんだが」
信介が横から口を挟む。
「おい、司、あんまり踏み込むなよ~」
「確かにね。僕たちが何話しててもいいでしょ」
「わかった、気を付ける」
(だが、あんときなんか話してたよな…)
司の中に、わずかな疑念が残る。
だが、それを口にすることはなかった。
彼らは、たいして久しぶりでもないクラスメイトたちの元へと戻っていった。
――――――――――――――――――
『おい、手筈は?』
『こっちはいける。問題はあいつ等だな』
『あのガキどもか。まぁ、何とかやるだろ』
――――――――――――――――――
シェアハウスに近づくと、建物の中から騒がしい声が聞こえてきた。
それは、しばらく前から続いているようだった。
「どうする?急ぐか?」
「そうだね、誰か来てるかもしれない」
「そうだな、面倒な客がいるかもな」
司と理沙が急いで扉を開けると、そこには――
枕投げ大会が開催されていた。
『おぉ、司!理沙!信介!よく来たな!』
快く出迎えてくれたのは、毒島孟起。
かつて公務員を目指していた、真面目で穏やかな青年だった。
その場の空気は、どこか懐かしく、どこか騒がしく。
だが、司の胸には、まだ消えない違和感が残っていた。
この日常の裏で、何かが動いている――そんな予感だけが、静かに息づいていた。
次回 修学旅行か!
皆さん新生活にはなれましたかね?
私はいまだに新しい
居場所探しに苦戦中です(だから何だ)
最新 2025/08/24




