アイテム収集イベント②
スバルから「PKプレイヤーが出た」と
ギルドチャットに報告が入った。
だが、理沙たちは特に気を引き締めるでもなく、
いつも通り探索を続けていた。
「そういえば、ケイさんは、
スバルのリア友ということでいいのでしょうか?」
クロノスがふと尋ねる。
「うん?うん!そうだよ!」
ケイは笑顔で即答した。
「クロノス殿、お主はネトゲのマナーを知らんのか」
アレンが眉をひそめる。
「おっと、そうでしたね。すいません、興味が勝ってしまいました」
クロノスは素直に頭を下げる。
「いいよ!僕は隠すつもりはないし、それに、
スバルも『俺に肖像権なんてねぇんだよ!』って言ってたしね」
ケイの口調は軽いが、言葉には信頼が滲んでいた。
「でもね、ケイちゃん、あんまりオススメできないわよ?」
イヅキが針を動かしながら、ちらりと忠告する。
「そうだぜ、嬢ちゃん。インターネット界じゃあな?
個人情報っつうのは、すぐに漏れちまうんだよ」
べギルがハンマーを肩に乗せながら、渋く言う。
「うーん、わかった!…じゃあ、漏れてもいい情報だと、僕は男だよ?」
「「「「え?」」」」
「えっと、ケイさんは現実でも男性なんですか?」
イヅキが目を丸くする。
「うん、みんな間違えるけどね。
僕に言われる前に気づいたのは、スバルだけだったんだ」
ケイは空を見上げるように、少し懐かしそうに笑った。
「そうであったか。すまぬ、勘違いしておった」
アレンが静かに頭を下げる。
「すまねぇなアンちゃん。てっきり嬢ちゃんかと思ったぜ」
べギルが苦笑する。
「うちもそう思っとたわ!人は見かけによらないとはこのことやな」
テリスが拳を握りながら笑う。
「ねぇ?ケイちゃん?それって、今日が4月1日だから?」
理沙が疑いの目を向ける。
「いや?本当の話だよ?」
「そうなのね、ケイちゃん」
理沙は納得したように頷いたが、呼び方は変わらなかった。
イヅキ以外は、内心で「ちゃん呼びはそのままなんかい」と思ったことだろう。
「じゃあ、話がそれたけど、アイテム集めを再開しよー!」
「「「「おーーーー‼」」」」
理沙一行は、PKや魔物を倒しながら、イベント用のドロップ品を着々と集めていった。
空気は軽く、足取りは確かに――ギルドは今日も、いい感じに回っていた。
少し遅れましたがエイプリルになりましたな
新しく始まるものが多いと思いますが、
頑張ってください
高評価など、お願いします
最新 2025/08/24




