コピーVS脳筋
金欠という現実を抱えて飛竜討伐に乗り出した司。
だが、天空の城の冒険はただの金稼ぎでは終わらない。
彼は異世界への“違和感”と、“プレイヤー認識”という根深い疑問に直面する。
(……運営は俺たちをどういう認識で見ているんだろう。)
司は拳を振りながら思考を巡らせる。
死神による転送、AWOのような仕掛け
ただし――この異世界は単なる仮想ではない。
(もういい、全部あいつのせいにしてやる)
飛行魔物との戦闘で得たスキル「カウンター」
ダメージを倍返しできるが、使用制限は1日3回まで。
(うっとうしかったがスキル取得に
貢献してくれたようでよかったぜ)
ゲーム的なバランス調整を感じた瞬間、
彼は現実と“運営の意思”の境界線にさらに迷い込んでいく。
その時、足元が崩れ、罠に落ちる。
闇の中、黒い粒子が集まり司の姿となった――鏡の魔物「ミラー」
(まさか、俺かよ……しかも速ぇ!)
ミラーは司自身のスキルを完全再現するだけでなく、
さらに俊敏性と戦術思考まで強化されている“自己超越型ボス”。
『イヒヒ、メテオストライク、スラッシュ、気功砲』
司の技を滑稽に模倣しながらも、精度と破壊力は本物。
まるで「己が何者か?」という問いを叩きつけてくるように。
ミラー召喚:「偽ハルコン」VS「ハルコン」
召喚獣同士の激突で一時の均衡が生まれる。
司は隙をついて反撃を開始。
「メテオストライク、発動!」
だが、狂戦士モードは未使用。理由は――
防御力の低下がリスクになりすぎると判断したから。
(俺も使ってないけど…あいつも狂戦士モード使ってねぇな)
自身の事がわかるモンスターですね
高評価、ブックマーク、拡散
共有など、お願いします
最新 2025/07/27




