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異世界転移?ふざけるな!  作者: 力なき脳筋
異世界転移?ふざけるな!
1/215

脳筋と死神


「起立、気を付け、礼――」


「お願いしまーす!」


教室にはいつもの光景が広がる。

椅子の脚が床をこすり、ガラガラと音を立てる。

今日も変わらない日常が始まった。


(俺の名前は 大久保守春おおくぼ・すばる――しがない脳筋高校生だ。

脳筋といえど、バカではない。受験勉強のために夜更かししたせいで、今日は少し眠い。)


今は理科の授業。淡々と進む授業の中で、俺はぼんやりと考える。


(来週から模試か……まあ、適当にやるか)


教室のあちこちでは、グループごとの雑談が飛び交っている。

内容はほとんど授業に関係ない。


(どうせ、頭に入ってねぇんだろうな)


――そんなことを思いながら、俺は静かに授業を聞いていた。


「というのをしっかり知っといてください」


先生がいつもの口癖を言い終え、時計を見る。

もう授業の終わる時間だ。

チャイムが鳴り、体を伸ばそうとした瞬間――


「おい、ノート貸せよ、な?」


(またか)


脂肪の塊である木田が当然のように俺のノートを持っていく。

まあ、いつものことだ。

関わりたくないし、渡すしかない。


(しかし、あいつは入試大丈夫なのか……?)


そんなことを考えながら、何気ない日常が過ぎていく――。

しかし、次の瞬間。

俺の視界が 闇に包まれた。


(ん?なんだ?寝た…わけないよな?意識はあるし、

今は昼だ。停電でもこんなに暗くなることはない。)


周囲はざわめき出す。


「え?え?なにこれ!?」


「……はぁ?」


しかし、その暗闇は 徐々に光を帯び始めた。

まるで 世界が変わる瞬間を告げるように、視界が開いていく。

そして――

教室は消え、俺たちは 見知らぬ場所へ放り出された。


「ここは……?」


混乱が広がる中、次の瞬間、声が響く。


――〈聞こえますか〉――


(……誰だ?こんなときに冗談を言うやつか?いや、

まさか主人公体質のやつか?)


しかし、それは ふざけたものではなかった。


――〈私は人の命を管理する神です〉――


(……狂ったのか?)


そんなことを思った刹那、漆黒のローブをまとった男 が現れる。

見た目は10代後半くらいの男。しかし、クラスにそんな奴がいた記憶はない。

彼の名はシャイン。———死神だ


――〈…おや?あなたは驚かないのですか?〉――


(いつからいた?さっきの暗闇の中か?)


――〈…あれ?聞こえてない?〉――


(というか、ここはどこだ?)


――〈…おーーーい〉――


「何か?今、整理しているんだが。」


守春は 冷静に現状を把握しようとする。

だが、シャインは軽く肩をすくめ、言葉を続けた。


――〈少しでいいので話を聞いていただけるとありがたいです〉――


「……わかった。」


シャインの説明によると――


彼のミスによって、クラス全員の命が刈り取られてしまった

その償いとして、異世界「ダイラヤード」に転移させる

当然、教室は 大混乱 に陥る。

泣き叫ぶ者、怒り狂う者、興奮する者。

しかし、守春は静かに問う。


「死神とやら、元の世界に戻ることは?」


――〈できたらそうしたいです〉――


「つまり、無理ってことだな?」


シャインは 静かに頷いた。そして――

彼らは 異世界「ダイラヤード」に送り込まれることとなる。


投稿頻度はバラバラで、作品に関することであればコメントにて

教えていいただけるとありがたいです。

この作品を応援してくださる方は、星5評価にしていただければ

やる気が出ます。今後ともこの作品をどうかよろしくお願いします。


最新 2025/06/06

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