【連載版】部屋に入ると『殿下』が必ず女装しているのは――。～婚約者の女装趣味が発覚したので、クーデターを起こした『俺』は問答無用で『婚約破棄』されました！！～

恋人の『女装趣味』を発見した時。人はどう行動するのが正解なのだろう。

扉を開けると、そこには婚約者のキリシュ・ローゼンクロイツ『殿下』の姿があった。

一国の長が女装好きだとは。しかもこの用意周到さは間違いなく何度もやっている。
長年、殿下に仕えていたけど、まさか『あの』殿下にそんな趣味があったとは。
いや、それでも私の忠誠心は揺らがない。
新たなるお世継ぎができるまで、完璧に支えてみせる！！

と思ったら翌日、王城にお呼ばれし、貴族たちの前で『婚約破棄』を言い渡される。

理由は単純。誰も知ってはならない秘密を知ったから。

『真相』と『真実』の愛を知り――後悔、屈辱、自責の念が襲い来る。

そして『キリシュ・ローゼンクロイツ殿下』が密かに抱えていた『女装』の真実を目の当たりにしたとき――騎士としての在り方が『彼』を目覚めさせ、主人である殿下を苦しめている『原因』をどうにかするため、一人でクーデターを起こすのであった。

そしてエルザは短剣を片手に主人である殿下の下に迫り……

これは一人の女騎士と、とある事情で『女装趣味』な癖を持つ一人の王子の恋の物語。