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知らなくても良かった現代版かさじぞう

作者: 穂積 蓮

有名な日本の昔話「かさじぞう」雪の中に佇むお地蔵さんを哀れんだまづしい爺さんが、お地蔵様の頭に積もった雪を払い。自分の笠をかぶせて帰ると不思議な事にお地蔵さんが米、小判、反物などをお礼として夜中に届けてくれた。日本版サンタクロース?みたいな話。でも今だったら、あり得ないから。お地蔵さんが、米とか反物を持って来るなんてさ。まあ、お地蔵さんは現代でも無理だけど、コンビニでも使える「お自動さん」なら必死に頼めば現金を・・・。

ご注意下さい。お自動さんには審査がありますが、「かさじぞう」現代版はこんな感じです。


\\\\\\\現代版 かさじぞう\\\\\\\

雪の降る寒い夜の事。貧しい男は今日も、ゴミ箱から、アルミ缶を集めていました。悴んだ手を息で温めながら、貧しい男は思いました。昔は良かったと。


昔は、コンビニの裏に行けば、賞味期限切れ弁当が山ほどあった。

なのに今はどうだ~ぁ!やれ食中毒になったら責任が取れないやら、何やらで、焼却処分にするからダメってよ!俺だって、食中毒になりてぇよ!救急車で運ばれて、「大丈夫ですか!お気を確かに!貴方は、まだ生きらますよ!」な~んて、綺麗なナースに、ちやほやされてヒクヒクしながら入院して、病室の皆様から食い物もらって、そんでもって綺麗なナースに、ちやほやされて。んで、ちやほやされて・・・。ところがなんだぁ、どぶ川の水飲んで暮らしたからか?入院したくて、黄色の毒キノコ食っても熱も出ねぇ!はっ!入院生活・・・夢だな。

届かぬ夢、何処へ。へっ。

・・・ふぅ。嘆いても仕方ねえな。冷静に考えれば、昔だ。昔の話だからな!

クッソ!思えば、あの頃が、俺の黄金ラッシュ!食い物がそこいら中に溢れ、飢える事が無かった。満ち足りた日々を願わくばもう一度・・・。


そんな貧しい男にも、ふとした瞬間、幸福が訪れるもので、それはアルミ缶2㎏とポケット・ティッシュを拾った、とても満ち足りた夜の事でした。


ダンボール豪邸へ帰る道すがら、凍えるように立ちすくむ、オカマバー引き込み中のIKKOさんを憐れみ、僅かな糧となるアルミ缶5本を分け与え、「今日は良い事をした。赤いヤツはデッカクなって、ク〇ボーに股間アタック食らったから、明日は紫の毒キノコを試そう!」ちやほやされる明日の為に。その1と、満足げにダンボール豪邸(枕付)に帰り、目覚めた朝。


誰もが夢みる別世界への入り口。そして、目を見張るような別世界へのパスポートが、そっと置かれていました。。・・・そう、それは貧しい男から、僅かなアルミ缶を貰ったIKKO(神様)からの贈物(嫌がらせ)であろう、エロ本3冊が有りました。〇〇な物もありましたが、一冊はノーマルエロ本で、男はたいそう喜び、神様に感謝しました。


「神様~!ティッシュをありがとう!」


めでたし、めでたし。


大御所芸能人 げ〇ター占い:読んでも笑わなかった貴方へ。

明日、思い出してクスっと笑い、周囲に白い目で見られます。

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