第二のひらめき
そう言って僕はキラキラ光ってる水が入った水筒と、こった装飾のされている鍵を差し出した。
実はこっちのほうが本命だったりする。
「これは・・・」
バルスが水筒の方を見ながらつぶやく。
「泉の水でやんす」
「は?」
「泉の水でやんす」
「よし、ちょっと落ち着こうぜ。・・・・・・は⁉なんで泉の水があるんだよ!あの泉ってすくい出したら数秒で効果がなくなるって言ってたよな。それがどうだ?どう見ても効果のあるやつだろこれ」
これで効果がなかったらただの光る水だよ。
「仕掛けはこの水筒にありやす。この水筒は中に入ってる水は魔法で時間が止まるんでさぁ。あっしの目的はこいつを使って泉の水を、売り歩くことでさぁ」
僕が泉の水を飲んでも記憶は戻ってこなかった。
姉さんの能力は呪いとは違うものらしい。
それはおいといて、僕の中でメインは鍵の方なんだけどな。
早く説明したくてウズウズしてるよ。
「ねーねー、こんなにいいものくれるんならお酒はないの?いいものはあるかしら〜?」
ミレーナ!後で極上のやつあげるから今は話題をそらさないでくれぇ⁉
早く、早く説明したい。
「ところでその鍵は何だい?」
ナイスグレスト!さっきから影が薄いって思ってたけどいたんだね!
後で自動回復付きの大盾をプレゼントしよう。
「そいつぁ試練の鍵と言って勇者とその一行にしか使えないものらしいでさぁ。なんでも、使うと異空間に行けて、行く前と後で比べ物にならないくらい強くなれるらしいでやすよ」
察しのいい人にならわかるかもしれないが、鍵を使って飛ばされる先はエニシ特製の修行部屋(ver,ダンジョン)だ。
これは2つ目のひらめき。魔王が強すぎるなら勇者たちも強くさせればいいじゃないか作戦。
あそこには僕の趣味で作った経験値大量のメタルなキャラがうようよしている。
色に関してはご愛嬌。
縁「ダンジョンダンジョン作るの楽しいな〜」
廻理花「縁がいつになくノリノリだわ。なんで?」
輪名「お兄ちゃんのマイブームがダンジョン制作・運営物のラノベだからじゃないかな?」
廻理花・鈴音「あ、察し」




