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思いついた解決策

「魔剣はこちらでさぁ。付いてきてくだせぇ」


 エニシは、立てかけられてる多くの高そうな新品ピカピカな武器は素通りしてショーケースの前で止まった。


 いくつもあるガラス張りのショーケースの中には、怪しくも美しい。そんな言葉が似合う輝きを放つ長剣が飾られていた。


「な・・・・・・これ全部魔剣じゃないか!どうなってやがるんだ⁉夢でも俺は見ているのか?」


 ラルファがそう言って石化してしまった。

 もちろん例えだがそう言っても過言ではないくらい固まってしまってる。

 この光景がよほどショックなんだろう。


 勇者の俺は神剣と、特別なつながりがある。

 ラルファも似たような力で魔剣だと判別したのだろう。


 しかもここにある魔剣のショーケースは両手で数える以上ある。

 この数の魔剣があれば、今存在するどの国家でも太刀打ちできないだろう。


 それに、エニシが平然と素通りした武器もかなりの業物揃いだ。

 乱雑に樽の中に入ってる武器でさえ、名のある戦士が持っていてもおかしくはないくらいに。


 もう怪しいを通り越して恐ろしささえ感じてしまう。

 エニシか。得体のしれないやつだ。



 SIDE縁


 フッフッフ、予想通りラルファが魔剣に食いついたか。

 ちなみにこれらの魔剣は僕の自作だったりする。


 いやはや、鍛冶の才能まであるなんて・・・・・・自分の才能が恐ろしい!


 ところで僕のしゃべり方はどう?旅の合間にふらりと現れる、怪しいお助け商人ってイメージでやってるんだけど、いい感じの怪しさは出てたかな?


 神出鬼没の怪しい商人って役、一回やってみたかったんだよねぇ。

 え?暗躍はどうした?


 ハッハッハー。そんなつまらないことやってられるかー。

 僕はすでに、堂々と世界に介入する方法を編み出してるのだー。


 あの公園での子どもたちの会話でひらめいたことの一つ目。バルスに干渉しすぎると、世界から希望認定されてしまい帰れなくなる。

 そこで逆転の発想。


 帰らなかったらいいんじゃね?


 いや帰るよ。でも肉体は置いてゆく。

 分身?いやいやあれは本体とつながってるからだめ。


 そこで僕は魔法でクローン体を作り出した。

 魂のないクローン体に僕の意識、すなわち魂をリンクさせる。

 簡単に言うとVRや憑依ってことに近い。


 そして歪みを正したら、人の来ないようなところにクローン体をぽいって寸法。

 名付けてRPG。


 どう?結構的を射ているネーミングでしょう。

縁「ちなみにこの武器は趣味で作ったやつでさぁ」

バルス「趣味のクオリティじゃないだろこれ」

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