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集いし人格達

「良心、甘え。そんなこと言ったら負け惜しみみたいだろう。憤怒は自分の力で勝利を勝ち取ったんだ。それに勝負自体は憤怒対それ以外。そんな条件で負けるようでは外に出ても本体や鈴音ちゃんの役には立てないよ。

 それはそうと憤怒?君は君で鈴音ちゃん達を殺そうとしたらしいね。感心しないなぁ。

 世界は愛で回ってるんだよぉ!LOVE&PEACEの精神で相手と向き合おう!ほら、世界はこんなにも愛で溢れているのだからぁ!」


「長い。その狂った頭直してやろうか?」


「何だ?バカ(愛情)根暗(慈愛)か。お前らもう回復したのか。もう一回しめるかアン?」


 チンピラみたいなことを言って憤怒は新しく出てきた二人を指さした。


 愛情は前にLOVE、後ろにPEACEとハートまみれなピンクにTシャツを着た気味の悪い縁。

 慈愛は白衣を着た縁。

 二人共憤怒にやられた中の1人だ。


 二人を脅してみた憤怒だが、内心では多くの人格達にかまってもらえて嬉しかったりする。

 他の人格達もそれがわかっているからこそ憤怒に近づけているのだが。


「そういえばジャスティス(正義感)がいないな。いつもならいの一番に来てそうだが・・・・・・」


「ここにいるっす。そのジャスティスっての良いっすね。これからは俺はジャスティスで行こうと思うんでそこんとこよろしくっす」


 ジャスティスを名乗ろと宣言した縁は、どこぞの格闘王のような佇まいをしていて良心とは別の意味でキラキラしていた。

 ジャスティスがこうなのはいつものことなのか他の人格はなれたものだ。


 ここまで縁ばかりいるともうゴチャゴチャだった。

 だがたくさんの縁が出てきたが似ている者は、誰一人としていない。


 顔は同じだが、表情やオーラが違うのだ。

 段々と人数が多くなり、ワーワーとうるさくなったところにまたしても新しい縁が現れた。


「うるさいぞ。もう少し静かにしろ」


「お、クソ真面目(理性)か。てことはお前が最後だな」


「ああ、中二や他の奴らは観てるだけにしておくと言っていた。あいつらはあまり外に興味はないからな」


「中二が?またなんか企んでるんじゃないんだろうな?最近また力を付け始めただろう」


「さあな。まあしかしこちらにできることはない。せいぜい本体に迷惑がかからないように注意せねばいけない。」


 縁が聞いたら「ちょ、それドユコト⁉」と聞きそうな不吉なことを言って、最後に現れた理性はピシッとスーツを着たできるサラリーマン風の縁だった。

縁「ちょ、それドユコト⁉」

人格ズ「・・・・・・」

理性「まあ、その、頑張ってくれ本体」

縁「ああ、うん・・・・・・」

縁(僕の中二心にどれほどの力が?)

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