必殺技パート1 割と使う予定の技
戦い方は決めた。
三人とそれぞれ模擬戦してみたけど、謙遜無しで僕は強い。全戦全勝だった。
だがしかし、なにか物足りない。
それは・・・そう必殺技だ。それも僕の僕による僕のためのオリジナルの必殺技が欲しい!
よしっ、作ろうじゃないか。
とりあえず今は、三種類のコンセプトの必殺技を作ろうと思う。
1つ目は、威力が今ひとつだけど燃費がよく連発が効く、前座的チクチク系必殺。これが一番使う回数が多くなるんじゃないかな?
2つ目は、1つ目で倒しきれないときに使う本命の必殺技だ。これはあまり燃費を考えず威力重視で考えようと思う。
1つ目の強化版でもいいな。
3つ目は、これを使わないと死んでしまう的なときに使う奥の手だ。今の構想では使ったら洒落にならない威力になる予定だ。本当に使うときが来ないことを祈る。
さて、では本格的に作っていくとしよう。
1つ目は自作の魔道具での必殺技だ。バレーボール大の大きさの光の玉から拳大の魔力弾を無数に作り出して相手に飛ばすという単純な技だ。
一応工夫して自動追尾システムを組み込んであるから大抵の相手なら倒せる。
なぜなら試しにと魔法で作り出した僕の分身に使ってみたら、ほとんど避けることもできずに命中して消滅した。
一発一発雨がバズーカ並みの威力じゃないかこれ。魔王でも倒せる気がするんだけど・・・・・・全然威力弱じゃないね。
オホン。2つ目の本命(?)の必殺技にいこう。
これわ良さそうなのが2つ見つかったから両方紹介しよう。
先程の1つ目を強化して一発を核ミサイル並みの威力にしたもの。
環境汚染の心配とかはないけど、周りに一般人がいたら使えないから取扱注意。
そこで思いついたのは短剣を使った技。まず大量の短剣の柄に魔法で作った頑丈で魔力伝導率の良い紐をくくりつけて相手に向かって投げる。投げた短剣は紐から伝わる僕の命令に従って自在に相手に飛んでいく。
相手はこれを避けるのに必死になって短剣のもう一つの仕掛けに気づかない。
実は短剣の内部には魔法陣が刻まれている。
当て損ねたふりをして地面に突き刺さった短剣は相手を囲むように刻まれた魔法陣と同じように規則正しく刺さっている。相手が気づいた時はもう遅い。短剣内部の魔法陣から短剣で描かれた魔法陣へ魔法が送られ炎の檻によって相手は閉じ込められる。
内蔵されている魔法陣の属性を変えれば、水の檻や風の檻なんてのも作れるから結構便利。生け捕りに役に立つ技だ。あれ?ひっさつじゃなくて不殺な気が・・・・・・まあいいか。
一つ欠点があるとしたら、手に紐がぐるぐる巻になって気持ち悪いくらいかな。
この時、僕はこの技の最大の欠点にまだ気がついてなかった。
あれだけロボットアニメが好きなのになぜ気が付かなかったのかと後悔し、また、別の理由でこの技を使うたびに僕が後悔するのはもう少し未来の話だ。




