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最強になり得る可能性を秘めし最良のモンスター

 三人を一旦アジトに帰らせて、僕はダンジョン制作に手を付ける。

 所謂ダンジョンコアを端末にして、ダンジョンの構造とか、モンスターの配置を設定する感じ。

 通貨をDP制にして最初は洞窟タイプで、後々DPを使って外見を変化できるようにしよう。


 あとの設定はと。


 ・層の追加…1000DP

 ・層の属性変化…500DP

 ・層の広さの拡張…1000DP

 ・モンスター購入…モンスターを作ってから決める

 ・トラップ…500DP

 ・モンスター工場…モンスターにかかるDP×10000

 ・家1階建て…50DP

 ・家2階建て…100DP

 ・家3回建て…200DP

 ・食材…時価

 ・その他の施設、機能…後々実装


 こんなもんかな。足りない物があったらアップデートで追加すればいい。

 作り出されたダンジョンコアは両手で包み込めるサイズの水晶玉。

 さしずめダンジョンコアVer0.01ってとこか。


 さてと、モンスターはどうしようかなぁ。

 メタルなやつを流用するのは芸が無いし、かと言って全部新しく考えるのは面倒くさい。

 1匹考えて、それがいろんなものに進化していく感じにしてみるか。

 しかしそうなると最初のモンスターが肝心だな。


「進化の可能性……頑張れば神と同等の力を得るのも夢じゃないモンスターがいいな。バルス、ちょっと協力して」


(いいぜ。お前の魔力に俺の記憶を注げばいいんだろ?)


 そう、言うなれば僕とバルスの初めての共同作業。


(手伝わないぞ?)


 冗談はさておいて、可能性のモンスター、最弱でありながら最強になり得る可能性を秘めし最良のモンスターという僕のイメージをバルスの記憶で補強する。


「はぁぁぁぁ!」


(気合入れる必要ないけどな)


 別に雰囲気作ってもいいじゃん。

 出来そうだ。


 ボフン!モワモワモワーと煙の中から現れたのは透明で物理的に掴み所のないプニプニした最弱のモンスター。


(スライム……)


 テンプレだな。



 ◇◆◇



 可能性を秘めたモンスターか。今目の前をぽよんぽよんはねてる姿からは想像もつかない。

 ……いやいやいや待てよ。スライムって作品によっては最強のときもあるし、こいつもきっと凄いモンスターに違いない!


『その通りです。スライムは物理攻撃無効、環境に適応して独自の進化をする究極の種です』


 何だ?

 女性の声が聞こえて慌てて後ろを振り返ると、作って床においておいたダンジョンコアが浮かんでいた。


「意思を持っている?」


『イエスマスター。早速ですがマスター名を登録してください』


 人格とか与えた覚えは無いんだけどなぁ。

 真新しいノリで作ったもんだからそんなこともあるのか。


「エニシ」


『マスター名を登録。マスターエニシ、ふつつか者ですがよろしくお願いします』 


「はいよろしくね」


 製作者に似て礼儀正しいコアだな。


(え?)


 え?

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