6新しい扉が開いちゃう!?
今回、主人公のキャラがすごいぶれます。
申し訳ございません。
それでもまだ読んでくださるのなら嬉しいです。
見渡す限りの石畳、石壁。5ⅿ✖5ⅿくらいの広さの部屋。そして背後には鉄格子。
みなさんもうお解りでしょう。ここはザ・牢・獄です☆幽閉されちった。
なんか半吸血鬼ってバレたらいけない感じの種族やったっぽい。ちなみに人族は固有持ってないんだって。ここまで連れてきてくれた兵士さんたちが教えてくれました。
その兵士さん達は鉄格子の向こう側で監視しています。一人だったら孤独死してたからいてくれて助かったわー。いや、本当マジで。あー、でもなんかずっと見られるって恥ずかしいかも。ゾクゾクする。ヤダ、新しい扉が開いちゃう!?
って冗談半分で兵士さん達に言ってみたらめっちゃ引かれたわ。・・・・何でだろ?
まぁ、そういうのは置いといて。実際一人だったら暇すぎるから話し相手が居てくれて助かったわ。
「ねぇ、おっちゃん暇。なんかそこはかとなく面白い話して」
というわけで早速無茶ぶりいってみよー。
「そこはかとなくの基準が分からんが・・・・」
なんだかんだ言ってこのおっちゃん達はノリがいい。どこぞのカースト最上位の美少女にあっけなく振られた奴よりは悪いが。
「うん。つまんないw」
「つまらないのに笑ってるっていう矛盾!?」
だってそりゃあこの世界の固有名詞使われても異世界人は分かんねぇだろうよ。
「そうゆうのはもうちょっとこの世界の常識を学んでからがいい。だからこの世界の事まず教えて」
「お前らの世界と何が違うか分からないんだが」
「じゃあ、魔法の事」
やっぱり異世界言ったら魔法使ってみたいよね。
「魔法か?俺らは使わないからあまり詳しくは語れないぞ」
「別にそれでいい。知ってること教えて」
「そうだな。まず魔法というのは自分の魔力を操作出来ないと使えないんだ」
「魔力って何?」
「魔力っつーのは自分の体内を循環している力みたいなものらしい。あやふやな説明で済まないが俺らはそういうものってことしか分からん。これ以上の説明を求めるのなら魔法使いに聞いてくれ」
よう分からんけど後から魔法使い見つければいいか。
「で、後は魔術式を構築して魔力を流せば魔法が発動する。使った魔力は時間が経てば周りの魔素っていう魔力の素を吸って回復する」
ってことは魔素って酸素とか窒素みたいに空気中に存在するものかな。
「魔法ってのには属性ってゆうものが存在する。火・水・土・風・聖・闇・治癒・雷・毒・死霊・精神・空間。中でも空間魔法ってゆうのは扱えるものが少なくてな。この世界では5人ぐらいしか存在しない」
「そういえばスキルで魔法系持ってなかったんだけど俺ってもしかして魔法使えない?」
「大丈夫だ。そもそもスキルっていうのは魔術式の構築を補助するものだ。ただやりやすくなるだけだから別にスキルがなくても魔術式の構築さえできれば魔法は使える。適性の関係で使えない属性の魔法はあるがな。そしてそれを繰り返せばスキルも取れる」
魔術式わかんないんだが・・。誰かに習えばいいか。
「あと、初めて魔法使うんなら無属性魔法がいいらしい。なぜかは知らんが」
「ちょっと待て。さっき言ってた属性の中に無属性魔法はなかった」
「あぁ。無属性魔法って言うのはスキルが無いんだよ。だから俺も言うの忘れちまってな。なんでも無属性魔法は魔術式の構築が驚くほど簡単でスキルの補助がいらないほどらしい」
じゃあ、初めに無属性魔法からやった方がいいのは簡単だからなのかな。
「俺が知っているのはこれくらいかな。満足したか?」
「ん。ありがとう。つまり俺は無属性魔法を先に出来るようにしなければいけない。でもまだ、魔術式の構築の仕方が分からないから魔法を使いたいなら師をもてと」
「ま、大体そう言う事だ。だが、お前をまだここから出すことは出来ない。お前の仲間が魔王を倒したら解放してやるからそれまで我慢してくれよ」
「了解。でももし逃げようとしてもスキルの使い方が分からないし、この城の兵士の人数も多いだろうから逃げ切ることは出来そうにないがな」
「そういう事だ。あ、そういや魔法学園っていうのがあるんだったわ。無事解放することができたら連れてってやるよ」
「ハッそりゃ楽しみだ」