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51 どろどろー

はい、久しぶりですごめんなさい。いつもよりだいぶ長く書いたのでそれで許してください。え?だめですか?そこをなんとか!

 二十三層は簡単に言えば巻貝みたいに中心から円を描くように広がっていく道だ。【空間把握】に入る範囲はそうなっている。


 そしてその道には針が降ってくるという罠が仕掛けられている。休憩のためかその罠がないところもある。と言ってもその数は少ないし、外側に行くにつれて休憩のスペースがなくなってくる。


 そんで魔物は存在していない。


 何が言いたいのかというと、現在【空間把握】は半径五十五メートルまで届くわけだがそれでもすべて見る事ができないくらいの距離の針を避けながら進むというのはむずすぎないかという事である。


 やりますけどね。


 【蝙蝠化】を発動。体が黒い霧と共に小さくなっく感覚。その後すぐに蝙蝠になる。


 少しそこら辺を飛び回って感触を確かめてから、罠に飛び込む。


 「じゃ、行きます・・・」

 『さっさとしてください。遅いですよ』


 【鑑定】(かんていさん)のあたりが若干強い件。だって自分から死地に行く人ってこんな気持ちなのかなとか考えてたら心の臓さんが行動を開始したんですもん。決して怖気づいたとかじゃないことをここに記しておく。


 『嘘ね』

 『うそだ~!』

 『だそうですよマスター?』


 認めるから精神攻撃止めてくれませんかね?


 罠に入った瞬間、針が落ちてくる。それを【空間把握】でとらえ、【思考加速】で引き延ばされた時間の中で回避の行動をとる。


 【空間把握】でとらえながら行動するのは情報が追い付かないので普通は無理だが、そこは【並列思考】を使って処理速度を上げて何とかする。


 正面に降ってきているのを右に、避けた後に降ってきたのをその間に滑り込むように、さらに降ってきたのを急降下して。


 そんなのを続けているとあっという間に最初の休憩エリアに突入。


 そこまで死地ってほどじゃなかったわ。


 てか全然いける。もう楽勝とはいかないけど注意すればなんとかなるくらい。


 でもこれさ、【蝙蝠化】出来たから行けたけどさ、そういうの持ってない人たちどうすんのよ?というわけで、前に進んでいる人たちの方へ見に行こう。


 実はとっくの昔に人は見つけれてたんだよね。【空間把握】様様だわ。


 しかも血を流しているのかいい匂いがここまで漂ってきている。


 その後休憩エリアを二つ越えた先にいました四人組のパーティーみたいな連中が。


【逸在】使ってばれないようにするのも忘れませんよ。今の俺蝙蝠だからね。何でダンジョンに蝙蝠がいんのよ?という話になるんですよ。


 あ、パーティーね。剣士、盾職、斥候職、魔術師かな?武器と服装からしてそうだとは思うけど。


 それはいい。移動方法が酷い。それしか思い浮かばなかったんだろうけど。それは盾職がすべての針をその盾で防ぐというもの。ただしその盾は異常なまでに大きい。


 スキルかどうかは不明だが、その盾を上に向けて仲間を守りながら進んでいる。


 盾職さん健気(けなげ)


 だとしても助けはしないけど。むしろ傷口に塩を塗るというか、血を回収したりするけど。


 【血液支配】で、滴り落ちる前の血を口に運ぶ。


【悪魔吸血】(デビルバンプ)並びに【超幸運】の多重使用を確認〉

〈スキルの獲得・・・成功しました〉

〈スキル【盾術】の劣化スキル【盾術(弱)】、【危険感知】の劣化スキル【危機察知】を獲得しました〉

〈スキル【警戒】がスキル【危機察知】に統合されました〉


 うっめぇー!これだよ!魔物なんかとは大違いだよ。苦くなく、甘い風味が口の中に広がる。苦い方がいい人のいるだろうけど俺はこっちの方が好き。


〈技量が一定に達しました。スキル【味覚強化】を獲得しました〉


しばらく余韻に浸っていたんだけど、味が完全になくなると寂しさを覚える。もっと飲みたいな。


 いや、ダメだ。そんな身も心も吸血鬼になりそうな思考捨てよう。あれ?別になっても良くない?もう吸血鬼だし。ハーフだけど。無駄な血吸って【逸在】の効果消えても困るしもう吸わないが。


 っと、獲得したスキルだっけ?名前的に盾職と斥候職のスキルを獲得したっぽいな。【盾術(弱)】は正直いらんな。盾持ってないし。でも、【危機察知】はすごい。感覚的にこっちは危ないなって思う程度なんだけど、避けるのがだいぶ楽になった。


 ごちんなりました。


 さてさっさと行きましょうか。


 と、最初【空間把握】で確認できなかったところでさらに冒険者発見。


 魔術者二人に盾職が一人かな?バランス悪そうだけどさっきのパーティーよりは強い事が分かる。


 針の避け方は、風魔法で針を浮かせたり、水魔法の応用なのか氷で穴を固めたり。魔力量ハンパナイ。


 でその二つで防げなかったのは盾職が受け止め。


 もうね、こんな強かったら血とか流しませんよね。


 さっきの盾職に丸投げみたいな奴より連携してるこっちの方が強いに決まってんじゃん。凪君的推定ランクBとみた。


 『さすがにそれは高すぎですよ』


 おおう。マジかい。これでC?強くなったと思ってたんだけどなー。自信なくすわー。


 血吸いたいけど我慢して進む。Cランク三人に余計なちょっかい掛けたら殺されかねん。


 ほどなくして次の扉に着いた。





二十四層。また迷路。


二十三層が罠主体のそうだったからこれからもそうなるのかなとか思ってたのに。


しかも入って直ぐにヤバい奴に目つけられたんだけど。


『結果:キングコブラ

    ランク D

    種族 魔物、蛇』


 いや、何でDランク居んのよさ?


 久しぶりの突然変異?いや、そんなの望んでないから。来るなよ。スネイクとかツインヘッドコブラの進化系だろうけどさ。【危機察知】がすんごい警報鳴らしてんですけど?!


 『何言ってんですかマスター。頭一つ減ったって事は弱体化してるって事ですよ!』

 「そんな訳ないでしょ!」

 「確かに!二つ頭に勝てた俺が今更一つ頭に勝てないわけがないな!」

 「あんたも乗せられるんじゃない!」


 そうと決まったら先制攻撃じゃい!


 【蝙蝠化】を発動。瞬時に懐まで飛び、そこで解除。


 すぐに指を噛んで血を出す。小刀の形に固め、刺す。が、その刀身は鱗を突き破ることなくその場で静止する。


 鱗が硬すぎて貫通しなかったのだ。


 「いや、流石にそれは酷すぎませんかね!?」

 「だから言ったでしょ!?無理だって!」


 だってまさか二足トカゲと同じくらい硬いとは思わないじゃん!


 なに?Dランクって防御特化ばっかりなの?勝てる気しねぇー。


 とそんなやり取りしてる間になんか吐いて来た。黄色い霧。これは見た事ある。【麻痺毒霧】だ。ただ若干濁った色だ。


 直ぐに避けようとするが、小刀を突き出していたこともあり逃げ切る事ができず右腕がそれにあたる。


 「やばい!動か・・・え?動ける」


 動けはするがそれが当たったことを示すように右腕が痛みを訴えてくる。


 【麻痺毒霧】って痛みあったっけ?


 「なぎどろどろー」


 え?どろって?ってなんじゃゴラァァ!?


 う、うでがぁぁぁぁ!溶けてるぅぅぅぅ!


 「ちょっと待ってさすがにこれはキモイキモイって!」

 「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?えっと腕が溶けた時は・・・冷やして固める?」

 『パルちゃんがパニクって変なこと言ってますよ。そんなので直るわけないでしょう?ここはそのままにしておきましょう。構ってる時間がないし、マスターなら【再生】で何とかできます。・・・できますよね?』


 なんで疑問形なんでしょう!?


 てか俺にこのままでいろと?鬼畜だろ!


 でも腕はちゃんと治ってきている。ちょっとずつだけど。でも痛い。いや、痛いですんでいるだけ良い方なのか?【痛覚軽減】すげー。


 「【蝙蝠化】で逃げればいいじゃないの!」

 『腕無いから飛べないですよ。パルちゃんってこんなことも分かんないんですかー?』

 「私を挑発してどうすんのよ!バカなの!?」


〈技量が一定に達しました。スキル【酸耐性】を獲得しました〉


 ナイス耐性。回復速度が速まってきた。そして【異空間収納】から上位治癒薬(ハイポーション)を取り出して飲むことでさらに回復を早める。


 避けてるのしんどいんですけど。


〈技量が一定に達しました。スキル【回避】を獲得しました〉


 本日二つ目のナイス!【思考加速】【危機察知】【空間把握】それに【回避】が合わさってさらに避けやすくなる。効果は分からんけどありがたい。


 これで逃げ切れる・・・が、


 「そんなん許容出来るかーい!」

 「凪!?」


 後先考えずに突っ込む。


 分かってる。今の俺じゃ勝てないなんてこと。


 でもな、急に熱血っぽくなって悪いけどやられっぱなしは性に合わないんじゃい!


 いくら硬くても硬くできないところがある。眼球。キングコブラの硬さの訳はその鱗にある。鱗が生えていない眼球ならばダメージを与える事ができる可能性がある。


 左手の甲に【鱗片】で尖った鱗を生やす。


 同じ鱗なら何とかなるだろというわけではない。そもそも【鱗片】はアルマジロの持っていたスキルの劣化版だ。それと同じかそれ以上のスキルを持つだろうキングコブラにそんなスキルが通じるとは思っていない。あたかもそれで攻撃するだろうと見せかけているだけだ。


 俺が迫るとキングコブラはまた酸のスキルを使ってくる。それを同等の威力だろう【毒霧】で迎え撃つ。


 二つの霧が衝突し相殺し合う。


 霧がやんだ所に踏み込んでいき、肉迫。左腕を肩に構え、斜めに振り下ろす。


 キングコブラはそれを後ろに避けて回避。だが回避したことで安心したのか一瞬だが隙が生まれた。そこを見逃すわけがないだろ。狙ってたんだよ。


 まだ再生していない右腕には血が滴っている。血管もろとも溶かされたため流れていた血がそのまま滴っていたのだ。それに【血液支配】固化を使って直接眼球を狙って刃を型作る。


 油断していたキングコブラはそれを回避できるわけなく、右の眼球を貫く。血がほとばしる。


 「シャァァ!!!」


 【血液支配】でその血を回収。


〈【悪魔吸血】並びに【超幸運】の使用を確認〉

〈スキルの獲得・・・成功しました〉

〈スキル【酸霧】の劣化スキル【酸霧吐息】を獲得しました〉


 眼球を貫かれて怯んだ所に更にいま獲得した【酸霧吐息】で追い打ちをかける。


 苦しそうにしていたのは一瞬ですぐに立て直し反撃に移ろうとしてくる。


 が、残念ながらもう腕が回復したので逃げに徹します。【蝙蝠化】を発動。


 フハハハハハ【蝙蝠化】のスピードには勝てまい!


 【蝙蝠化】して逃げれば地を這っている奴なんかに追いつかれるわけがない。追いつけるような奴はこの層にはいない・・・事を願おう。


 こんなので三十層のボス倒せるのかな?


 ・・・考えないようにしよっ。


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