42 使えないでしょ
進化したことで手に入れた、又は進化したスキルは以下の通りだ。
【鑑定】【眷族召喚】【血液支配】
【予知夢】も加えられていたがこれはその後の夢で手に入れた奴だろう。てかあれって予知夢だったんだな。現実になる気がしない。
まずは全く効果の分からない【鑑定】からかな。
【鑑定】オン。
『おっ!初めましてマスター!【鑑定】だよー。これからよろしくねー!』
またうるさい奴が来たな。
「何こいつ。ウザいんだけど」
パルも聞こえてんの?もしかしてソラも?
視線で問うと、ソラはコクリと頷いたので念話が繋がるという事だろう。
『酷いよー。せっかくマスターに会えるからテンション上げて行こーと思ってたのに』
多分お前はテンション上げなくてもうざい。
『さっすがマスター。その通りだよ♪』
クソッどいつもこいつも読心術学びやがって。
こいつしかも認めてるし。さっきのは演技かよ。
しかしどうなってんだこれ。なんで人格芽生えてんだよ。【鑑定】の強化版じゃないのかよ。
【鑑定】魔物や道具の説明を見る事ができる。見える情報の量は使用者の技量に依存。意志を持っている。
その問題はスキルカードを読んで分かった。
こいつ【鑑定】に意思が付いたってだけじゃん。エクストラルスキルなのにそれだけって。
『【鑑定】より正確な情報はくれるんでしょ?』
『そうだな。あれより面白くなかったら俺は認めんぞ』
『それより情報でしょうが!?』
『フッフッフ。私は全く変わっていないとここに誓おう』
『クソスキルじゃないのよ!』
『進化すんのお前じゃなくても良かったんじゃね?』
『まぁまぁ落ち着いて。確かに今まで通りのことしか言えないけど、私は自由に喋れる。つまり話す数も多くなるという事だ』
『よし。採用』
『あんたらマジでクソボケかぁぁぁ!!』
【鑑定】がなかなか使えることがわかったし、次行こう。
『いや、使えないでしょ』
さっきはなにも説明見てなかったから、次はちゃんとスキルカードを見る事にしようかな。
【眷族召喚】自分の魔力を使い、魔法陣を形成。そこから眷族を召喚する。更に魔力を込めることによって自身の所持スキルから一つを眷族に持たせる事ができる。持たせるスキルは技量に依存する。また、眷族の種族は所持させるスキルによって変わるときがある。
今までの中で一番長い説明だったんじゃない?
まぁそれはいいとして、結構使える能力だった。眷族出しまくって軍団作るのもいいかもしれない。
「【眷族召喚】」
地面に魔方陣が描かれる。これに魔力を入れれば終わり。
そういえば更に魔力を込めることでスキルも持たせられるんだった。
じゃ【毒霧吐息】でも持たせようかな。凡庸性高くて使いやすいし。
と、さらに魔力を込めていくと次第に魔方陣の光が強くなっていき、それが出てくる。
極端に言えば蝙蝠。ま、吸血鬼の眷属だしね。
【鑑定】を使ってみる。
『蝙蝠っすね』
『おい、サボんなよ』
『いや、蝙蝠以外に何があるんすか』
『そこを頑張って面白くするのがお前の役割だろ』
『無茶だ』
何のために進化したんだよってうわっ!
いきなり【毒霧吐息】吐いてきやがった。
【血液凝固】刀。
あれ?出てこない。ヤッベ、【血液支配】になったの忘れてた。
「ちょっ、何やってんの」
他の人にまで【毒霧吐息】を吐いている。
「お前やめろ」
グシャッ
手で掴んだらすぐ潰れた。
あ、これGランクだわ。
使えねー。二重で使えねー。
雑魚だし、こっちにまで攻撃してくるしもう何なのさこのスキル。
次、【血液支配】
【血液支配】自分が目視できる血液に以下の効果を与える事ができる。【固化】【液化】【気化】【着食】【操作】【濃化】【薄化】。時間が経つまで同じ血液に二つ以上の効果を与えることは出来ない。
これも長いな。
強い。うんこれは強い。多分。今までのが今までだったからどうなるか分からんけど。
【濃化】と【薄化】がなんであるのか知らないけど。【着色】で良くない?
取り敢えず双頭毒蛇の血を使って実験しますか。
まず、【固化】これは【血液凝固】と同じ。
【液化】固化してから使うとそれが液体になった。
【気化】気体となった。その後に【固化】を使うと何もないところから槍が出てきたりといったことができた。
【着色】色が変わる。それだけ。
【操作】液体を思い通りに動かせた。
と、大体予想通りだが【濃化】と【薄化】は全く変わらなかった。
どういうことだよ。
まぁ、それがなくても十分凄い能力だ。【血液凝固】でも俺も主力になるようなスキルだったんだ。他に便利な能力も備わってさらに強化されたから当然と言えるだろう。
当たりスキルはこれだけだったという事か。
普通に戦力アップにはなったからいいけど。
「さっさと次の階層行きますか」
「「「みんなお前待ちだよ!」」」
ハモるとかみんないつの間に仲良くなったのさ。




