41 チョロ
なんか最近全然書けてなくてすいません。
今日あと一つ更新する予定なので、どうか見捨てないでください。
猫耳が付いているということは獣人か。
今まで人族だと思っていたので驚きが大きい。何気に美人だし。いや、それより
「もふっていい?」
「ダメに決まってんだろ」
ダーさんに叱られた。諦めた今でも威嚇してくるし。
何?獣人にとってケモ耳もふられるってそんなヤバい事なの?
処女奪われるみたいな。
「凪サイテー」
君ホントなんなのさ。
「とまぁおふざけはここまでして、エイリャが獣人だから何なのさ」
別にエイリャが獣人だからって俺が勘違いしたってだけの話じゃん。
「エイリャは帝都にいた。この意味分かるか?」
知らんがな。
「分からんか。じゃあ質問を変えよう。獣人は帝都でどんな扱いを受けていた?」
帝都で獣人は見た事ある。がだそれは胸糞悪くて思い出したくない記憶。エイリャの前で言っていいか迷ったが、ダーさんが質問したんだ。別にいいだろう。
「奴隷」
俺が見たのは犬の奴隷。その首には首輪。首輪には鎖が生えており、鎖は偉そうで太ったおっさんの手に握られていた。
数歩歩いては足が遅いだのと言い、その獣人に暴行をふるう。
何回殺そうと思ったことか。シエラに止められなければすぐ串刺しにしてた自信がある。
まぁその時は【血液凝固】の技量が低かったから刺すことは出来なかったんだろうけど。
「分かっていたか。ならもう分かるな。エイリャは奴隷だ」
エイリャが顔を俯かせるのが分かった。
「帝都では奴隷としてとして扱われる。人族と獣人族は仲が悪くてな。特に帝都は酷いところなんだよ」
「それは分かった。で、ダンジョンに来た理由は?」
「理解が早くて助かる。エイリャはずっと自由を望んでた。そしてこの前主とある約束を交わしたんだ」
その約束というのは『二十層ボスを倒して魔石、素材を持ち帰る』この約束が果たせれば奴隷から解放すると言ったそうだ。
二十層ボスはDランク。エイリャもDランク。通常魔物はその魔物と同ランクの冒険者三名以上で倒す事ができる。
それなのにその主はエイリャ一人でダンジョンに放り込んだそうだ。
「ダーさん出て来てないじゃん」
「俺はそのダンジョンに入ったらエイリャが倒れてて・・・その」
つまり倒れてたエイリャに一目惚れして助けたらそのことを教えてくれたので協力することになったと。
「チョロ」
「うるせぇ」
でもダーさんも最初一人で入ったんだな。無謀すぎるだろ。
「あんたに言われたくないと思うんだけど」
もうパルさんが俺の思考を読めるのは当たり前のことと認識しておこう。
「だからって俺を見逃す理由にならない気がするが」
「それにもちゃんと理由があるよ」
堪えてくれたのはエイリャだった。もうフードは被ってしまっている。残念。
エイリャ曰く、魔王と獣人は仲が良いのだとか。敵の敵は味方理論かなとも思ったが違うらしい。
シエラの難題構えの魔王が獣人で、それ以来仲良くなったのだとか。まぁそれが理由で人族と仲が悪いのは皮肉なものだ。
「じゃ、無事十層も攻略したし、私達はもう行くね」
「「なんで?」」
ダーさんとハモってしまった。パルの時は面白かったけど、ダーさんか・・・微妙。
「でも、十層まで行ったら別れようって」
「エイリャのこと知ってしまって何もせずにじゃあねとかなるわけないだろ」
「それになこいつは自分が吸血鬼だと知られたくないから固有スキルが使えないと思ってそう言ったんだ。知られたらそれはもうどうでもいい事なんだよ」
「え、じゃあ」
「予定通り二十層まで一緒に行きますか」
「そうだね。じゃ一緒に行こうか」
フードで隠れて見えないけれど多分笑顔で言ってるんだろうな。声弾んでるし。
で、気分上がってるとこ申し訳ないのですが。
「魔力足りなくて動けないから少し待って」
その瞬間十層が沈黙に包まれたのは言うまでもないだろう。
ムードぶち壊すなよと。
後なんか忘れてるような気が。
あ、進化したんだったな。




