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16 ハイドーン!!

前回書いたのが16話になっていたのですぐ直します。

俺たちは今、アトルティアの街中を歩いている。


今日はダンジョンに行くのだ。


空間属性の精霊ソラを自分の肩に乗せ、歩いている。


これには理由があり、それはソラとの交流と魔法【空間把握(スペースグラスプ)】の使用だ。


実はこの【空間把握(スペースグラスプ)】発動させる時の魔力は結構いるが発動中にかかる魔法量はそれほどない。魔法の回復速度の方が早いので常時発動していても勝手に回復する。


普通は回復速度の方が早い事がないらしいが、称号【精霊使い】の効果によって回復速度が上がるのだ。


【精霊使い】

獲得条件 精霊との契約をする

効果   契約をした精霊と同じ属性のスペル【精霊魔法】を獲得出来る。また、魔力の回復速度を早める。


いやー。なかなかいいのを獲得できたね。


因みに【空間把握(スペースグラスプ)】によって得ている情報は『冒険者の位置』だ。


頭の中に俺を中心とした半径5メートルの円が広がっており、冒険者がいると赤い点で知らせてくれる。


これで奇襲などされても大丈夫なわけだ。


この魔法は攻撃系ではなかったからそこまで使えないかなと思っていたが、逆に使い勝手がいい魔法だった。


精霊で思い出した。


「そういえばシエラさ、ソラが消えたって言った時すごい慌ててたよな。あれ何だったんだ?」


そう。俺とソラが契約した時、突然ソラが消えた。それをシエラに伝えたら急に魔王モードに入ったのだ。


精霊と契約したのに驚いたからかとも考えたが、俺がどうしたら消えてしまったのか詳しく言うと脱力して精霊との契約について教えてくれたのだ。そのため違う要因があったのではないかと予測したのだ。


「あれ?あれは君が勝手に名前を付けたと思ったからだよ」


「ダメなのか?」


「駄目に決まってんじゃん。精霊に名前を付けると言う事は契約すると言う事だよ?名前を付ければ誰でも契約できる。精霊には拒否権がない。可笑しいと思わない?」


確かに。それならば見つけ次第名前を付ければ【精霊使い】も貰えて、持ち歩かなくていい媒体も手に入れれる。


精霊は勝手にパートナーを決められるというのにこちら側にはデメリットがない。


「だから無理矢理に名前を付けて契約をしようものならば裁きが下されるんだよ」


怖っ。


「と言っても神様が何かするわけじゃないよ。この世界最強の種族の一つ、神霊種の精霊王がそいつを殺しに来る」


だからソラが名前をつけて欲しいといったことを話したら脱力したのね。


怖っ。もうちょっとで殺されるところだったんじゃん。


「まぁ、安心してよ。精霊と正式な方法で契約すれば認めてもらえるから」


「それは嬉しい。あとソラが契約で消えたと分かった時場所変えようとも言ったよな。あれは?」


「簡単だよ。この前の王様が契約違反をして精霊王に殺されたから」


俺は生きてる。良かった。


「だから精霊の事を注目されている時に言いたくなかったんだな」


「そゆこと。あ、それとこれ」


そういってシエラは羊皮紙を丸めたものらしいものを俺に渡してくる。


「何これ」


「ダンジョンに入ってから中見てね」


そんなこと言われたら見たくなるんだが。


「因みに君はダンジョンについてどれっくらい知ってる?」


「そうだな。知っていることは大きく分けて三つだな」


幽閉されていた時魔法の後に聞いたことだ。


一つ、ダンジョンの入り口は異空間によってつながっている。その為、中に入ったら十層階にある転移陣でしか外に出られない。


二つ、ダンジョンには十層階にボスがいる。そのボスからはぎ取れる素材は高く売れるのだとか。


三つ、ダンジョンの魔物は最深部のコアを破壊しない限り永遠と出続ける。


俺が知っていることをすべて話した。


「私が教えることないじゃん」


何!天才か俺は!


「あ、あった」


何だと!?


「ダンジョンにはそれぞれ各属性の特徴を持つ魔物がいるんだよ」


「それって魔法の属性と同じやつ?」


「そうそう。大体はそんな感じ。例えば、火のダンジョンには火のブレスを放つ火蜥蜴とか溶岩を泳ぐ鯉とか」


「俺らが行くダンジョンにも属性があるってことだよな。何なんだ?」


「まぁ、焦らない焦らない。それはついてからのお楽しみ。あ、あれだよ」


シエラが指をさすところには、天まで届いているんじゃないかと思うほど高い塔が聳え立っていた。


「今から行くのはあのダンジョン【アシュタロス】現在三十四層まで突破されているダンジョンだよ」


【アシュタロス】?ソロモン72柱の?


「龍種が出てくるとか言わないよな」


「龍種?そんな化け物出たなんて聞いたことないよ」


「ならいいんだ」


「?じゃあ行こうか」


「入り口はあれか?」


「そうそう」


誰か入って行ったが、その時中は見えなかった。異空間でつながっているのは本当なんだな。


扉の前まで行ってみる。精密な造形がされてあって観光でも来る人はいるだろうなと思う。


扉を開いてみる。が、やはり中は見えない。どうなってんだこれ?


「ハイドーン!!」


は?


シエラに押された。俺もソラも警戒していなかったためなるがままにダンジョンに入っていく。





気が付いたら石畳で寝ていた。


召喚されてからというものやたらと石畳に縁があるな。


取り敢えず起きて現状を確認する。


出口は見当たらない。どうやら本当にダンジョンの中の様だ。そりゃダンジョンの中に押されたんだから当たり前か。


当のシエラはいない。ここから出たら問い詰めないとな。


ソラは案外簡単に見つかった。石畳で寝ていたので起こす。


「あれ?ここどこ?」


「ダンジョンだよ」


「なんで?」


「シエラに落とされた」


すると顔が怒ったり悲しんだりコロコロと変わる。相変わらず面白い奴だ。


「そうだ!かみ!かみみよ!」


紙?あぁ。来る前に貰った羊皮紙の事か。そういやダンジョンに入ってから見ろとか言ってたな。


というわけで羊皮紙を広げてみる。


『なぎっちへ

なぎっちに私は指令を言い渡します。

40層まで突破しなさい。何日かかってもいいよ。終わったら昨日泊まった宿に来てね。

あ、もしなんだったらクリアしちゃってもいいよ。

私は君が強くなるために心を鬼にしてやっているのです。決して昨日のお返しとか、昨日の腹いせとかじゃないです。本当だからね!!

シエラ』


うん。昨日のお返しで、昨日の腹いせなんだね。

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