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綾音3

まだテスト終わってませんが、現実逃避のために書きました。いつもより少ないですがご容赦ください。

コーラスさんに街に行きたいと頼んでから五日、私はまだ模擬戦で勝てないでいる。


私の最大のスキルは【武器庫】となっている。【武器庫】は異次元に武器を収納でき、それをいつでも取り出すことのできるというスキル。


その為私にはたくさんの武器が渡されている。剣、槍、弓、斧、などなど、この世界に来てから二週間はもらった武器をうまく使う練習をしていた。


そのおかげで全ての武器の術系スキルを獲得することができた。


この五日間はその五種類の武器で挑んだのだけど返り討ちにあっていた。


でも今日こそは勝つ。


コーラスさんに頼んだあの日、私は考えたの。どうしたら勝てるか。


その結果考えついたのがオリジナルスキルを使う方法。


私のオリジナルスキル、【金属刻印】は金属に能力を与える。


【金属刻印】金属に対して付与を行う。一つの金属に与えれる付与は一つ。“技術刻印”“魔法刻印”


要するに自分のスキルかスペルを金属の能力にできるのだと思う。


魔法は使えなかったら刻印できないのだけれど、コーラスさんが治療していた二週間の間にエリオスさんに教えてもらえていた。

コーラスさんは魔法が使えるわけじゃないので良かったと思う。


そしてその日から付与を開始した。難しくて一日に一つしか刻印は使えなかったけど五つもあれば十分のはず。


私は今日もコーラスさんと模擬戦をするためいつもと同じ道を進む。





「よう。今日は鎚の練習だ」


ちょうどいい。今日使おうと思っていた武器に鎚もあったから学ばせてもらう。


【鎚術】は前に獲得したけどそこまで上手くなったわけではない。


木材と藁で作った案山子を殴りつける。いろんな角度から。どうしてこの案山子はこんなに叩いているのに地面に突き立ったままで折れたりしないのだろう?


少しムキになって【怪力】を使ったらあっさり吹き飛んでしまった。よし、コーラスさんにこれやろう。


それから怒られながらも使い続け昼になる頃にはそれなりに使えるようになった。


額から滴る汗をぬぐい、コーラスさんに話を持ち出す。


「模擬戦、しましょう」


コーラスさんは「おう」と不敵な笑みを見せて頷いた。


「これに勝ったら本当に街に連れて行って下さるんですね?」

「ああ、いいぞ」

「買い物もさせて下さるんですね?」

「おう、多分経費で落ちるだろ」


それを聞いて戦闘態勢に入る。コーラスさんも自分の獲物の大剣を担ぐ。


私は【武器庫】から双剣を取り出す。私の腕くらいの長さの剣で、地球にいた頃だったら振りが遅くなるだろうそれを、【怪力】を発動させ玩具の刀のように振り回せるようにする。


「では、いきます!」


宣言と同時に駆け出す。これまで通りただ振るだけじゃ、それよりもっと強い力でねじ伏せられる。


けど、今は違う。


少し近づいたくらいで左右の剣を手首を返すことで振るう。


すると、虚空から投石、土でできた槍がコーラスさんに向かう。


「は!?」


コーラスさんが驚いた声を上げた。


この双剣、右に持つ剣には【石弾】。左の剣には【土槍】が刻印されている。


無名の剣でただの鋳造品だったけど、私の力で魔剣とかしている。


そして【命名】というスキルで名前を付け、能力値がさらに上昇している。


【命名】(ネームオーダー)“ショット”&“スピア”。


二つとも初級の中でも弱い方の魔法らしいので私は牽制に使うことにした。


コーラスさんは驚いた割に冷静に、大剣で防いでいる。


コーラスさんの持つ大剣に隠れて姿を見せないようにまっすぐ突き進み、刃が届く範囲で右に旋回。スピアの刃を突き立たせようとする。


「そうくると思ったぜ!」


コーラスさんは右に飛び、スピアから逃れた。そして突き出してる私はすぐに追撃ができない状態にある。


「はっ」


コーラスさんの大剣が横から迫る。私に回避の余地はなく、吹き飛ばされてしまうだろう。


けど、そうはならなかった。突如現れた土の壁が大剣の勢いを殺したの。


ヘアピン型魔装具、【命名】(ネームオーダー)“ウォール”。付与されたのは【土壁】。


この世界に来た時に頭に付けていた、親からの贈り物。もはや唯一と言っていいほどの親との思い出の品に、私は魔法を付与した。


【土壁】はその名の通り土の壁を出す魔法。


私とコーラスさんの間を、壁が割る。大剣はその壁に突き立っている。これも初級レベルの魔法なので弾くまではいかないらしい。


でも逆に好都合かもしれない。


【武器庫】から今度はナックルを取り出して“ショット”と交換する。


そしてこのナックルで思いっきり壁を殴りつける。


「なっ!?」


壁は粉砕され、礫となってコーラスさんに襲いかかった。


魔拳【命名】(ネームオーダー)“ブレイク”。付与されているのは【岩砕】。


【岩砕】は通常、トンネルみたいなのを掘ったりする魔法らしい。その岩すらも破壊する力は強力だが、人体には影響を与えないという。攻撃魔法ではなく便利魔法と呼ばれている中の一つ。


それも直接、という意味なので、こういう風に間接的になら攻撃として使える。


急なことのため、コーラスさんは防ぎきることができず、いくつか切り傷をつくっている。


そして私は“スピア”と“ブレイク”を【武器庫】へ片付け、代わりにさっき習った鎚を出す。


遠心力をたっぷり付け、振り切る。


コーラスさんも流石にやばいと思ったのか、バックステップで回避した。ギリギリで当たらなかった鎚は虚しく空振るが、問題ない。


ドゥン!

「ぐぅっ」


コーラスさんの前を通り過ぎる瞬間、爆発のような音がなり、コーラスさんが吹き飛んだ。


魔鎚【命名】(ネームオーダー)“インパクト”付与魔法は【衝波】。


これは無属性魔法の攻撃系で空中の魔力を暴走させて、衝撃波を放つという魔法なの。


それを鎚の打撃部に付与した。当たった瞬間に発動すれば鎚本来の威力+遠心力+【衝波】で大ダメージを負わせられる。


吹き飛んだコーラスさんは勢いよく地面に叩きつけられ、体を引きずる。


“ウォール”で進行方向、そしてその左右に【土壁】を展開させ逃げ場をなくす。


コーラスさんが吹き飛んだ時に手から落ちた大剣を拾い、コーラスさんに突きつける。


「チェックメイトです」

「ハハ・・・」


私の突きつけた大剣を見てコーラスさんは力なく笑う。


「参った。俺の負けだ」


両手を挙げ降参のポーズをとった。

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