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CINNAMON * that day's "memory"  作者: 七瀬
1,プロローグ
1/1

0:あの日の

いつも君はうたっていた。


「真っ直ぐな想いで」

「あの日を忘れようと」

「忘れられない想いをしまい込んで」

「あの日をなかったことにして」

「消えない想いを見つめながら」

「あの日も空を飛ぶように」

「本当の想いを押し殺して」

「あの日に囚われた人達の側で」

「自分の想いを隠しながら」

「あの日を取り戻そうとして」

「忘れてしまった想いを探して」


君はやっぱり、

歌っていた。

唄っていた。

謳っていた。

うたっていた。

そんな君が好きだった。


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