とある姉妹の日常 前編~Side Elder Sister~
今回はお姉ちゃんサイドです
姉(あ~。何かすること無いかな~?あっ!妹ちゃんだ!!そうだ!妹ちゃんに何かしてもらいたいこと無いか聞いてみよう!)
姉「ねえねえ妹ちゃん!!(妹ちゃんは本当に冷静だな~。何で私と妹ちゃんでこんなに違いが出来てくるんだろ~?私のこの性格って直さないといけないのかな~?妹ちゃんのお姉ちゃんに相応しいのかな・・・?)」
妹「・・・何?お姉ちゃん」
姉「何かしてほしい事とか無いかな?無いかな?(あ・・・。ダメダメ!こんな暗くなっちゃダメ!取り合えず後でゆっくり考えて、今は妹ちゃんにしてもらいたい事を聞かなきゃ!)」
妹「別にありません」
姉「え~。そんな事言わずにさ~。何でも良いんだよ~?(む~。妹ちゃんは本当にお姉ちゃんに甘えてくれないな~。やっぱり私って妹ちゃんに頼られるようなお姉ちゃんじゃないのかな・・・?)」
妹「・・・例えば何ですか?」
姉「え!?う~ん・・・。例えば、例えば~・・・(あっ!!しまった!自分の事考えてて全く聞いてなかった!しかも例えって・・・。全然考えて無かったよ~TAT)」
妹「・・・すいません。お姉ちゃんに聞いた私が馬鹿でしたね」
姉「そんな!?妹ちゃんは馬鹿じゃないよ!お姉ちゃんが誇れる妹だよ!(そうだよ!確かにお姉ちゃんは頭悪いけど、妹ちゃんは何時も勉強頑張っている努力家で良い子だよ!なのに自分で馬鹿なんて言わないで!!)」
妹「そう言う事ではないのですが・・・。まあ、嬉しい事ではありますが(ボソッ)」
姉「えっ?今何か言った?(あれ・・・?そういう意味じゃなかったの?それに何か妹ちゃんが最後の方に何か言ってた気がする・・・。しかもお姉ちゃんレーダーによれば確実に私が喜ぶ内容の事を!)」
妹「いえ、何も言っていませんが?遂にお姉ちゃんの頭は幻聴が聞こえるレベルまで逝ってしまいましたか?」
姉「そんな所に行ってないよ!?う~ん、おかしいな~・・・。絶対に何か言ってた筈なのにな~。しかもお姉ちゃんにとって絶対に嬉しい事を・・・(うう~。やっぱり妹ちゃんは厳しいな~・・。それでも絶対にお姉ちゃんが喜ぶような内容を言ってた筈なんだけどな~)」
妹(何でこういう自分に対しての事だけ勘が鋭くなるんだろうね、お姉ちゃんって。いつも勘が鋭ければもっとカッコいいのにな~・・・)
姉「うん?どうしたのかな?妹ちゃん、お姉ちゃんをそんなに見つめちゃって(妹ちゃんがこっちを見てる・・・。妹ちゃんってやっぱり可愛いな~。全然私と似てないし・・・。やっぱり私って妹ちゃんに全然敵わないな~・・・)」
妹「別に・・・。何でもありませんよ」
姉「そうなんだ~。あ!妹ちゃん!何か食べたい物無い?お姉ちゃんがお昼に作ってあげるよ!(そろそろお昼時だしお昼ご飯作っちゃおう!!何か食べたい料理無いかな~?)」
妹「そうですか・・・。ではツェペリナイが食べたいです」
姉「つ、つぇぺりない?ツェペリナイって何!?どんなやつ!?どこの国の料理なの!?(え!?何!?ツェペリナイって何!?本当にどこの国の料理!?聞いた事無いよ全く!)」
妹「聞かずに自分で調べるのも大事ですよ?お姉ちゃん」
姉「うう~・・・そうだけどさ~。何かヒントくれる位良いでしょ?(流石にヒントが無いと私分からないよ!?)」
妹「ヒントですか・・・。これはバルト三国の内のどこかの国の有名な料理です」
姉「バルト三国・・・。それ何だったっけ?(う~ん・・・。何か聞いた事あるんだけどな~。何で聞いたんだっけな~?)」
妹「お姉ちゃん・・・。妹の私でも知っていますよ?勿論、お姉ちゃんも習いましたよ?」
姉「え~と・・・・そう!あれだよ、ちょっと出てこないだけだよ!!(うっ!正直に忘れてたって言えないから誤魔化したけど・・・大丈夫かな?)」
妹「それは覚えてないって事では無いんですか・・・?」
姉「うっ・・・。相変わらず痛い所を付くね、妹ちゃんは・・・(うう~・・。やっぱり誤魔化しきれなかったか・・・。それに妹ちゃんは私の弱点を的確に突けるね・・)」
妹「全く・・・。私が痛い所を突いているわけじゃないですよ。唯私はお姉ちゃんに事実を突きつけているだけです」
姉「うう~~・・・。そう言うところが痛い所を突いているんだよ~・・・(確かに妹ちゃんは事実を言ってるんだろうと思うんだけど・・・。それでも痛いよ・・・。うう~TAT)」
妹「はあ~・・・。答えはリトアニアの料理ですよ」
姉「ああ~~!!なるほどね~。じゃあ作り方は自分で調べてみるね(へ~!リトアニアって所の料理なんだ!よしっ!そうと分かれば作り方をネットで調べてみないとね)」
妹「・・・まあそこまで分かれば大丈夫ですね」
姉「うん!だから楽しみに待っててね!(腕によりをかけて美味しい料理を作るから待っててね、妹ちゃん!)」
妹「分かりました。では私は自分の部屋に居ますので」
姉「分かったよ!出来たら呼ぶね(さて・・・。今から作り方調べて少しでも美味しい物を作らないと!!)」
妹「はい。では昼食、楽しみにしていますねお姉ちゃん」