とある姉妹の日常 前編
登場人物
姉:おっちょこちょいだけど優しいポワポワした性格。妹を大事にしており妹の世話を焼こうとしてるがいつも鬱陶しがられて落ち込む。
妹:姉がポワポワしているとは反対にしっかり者の性格。姉からの世話焼きを悉くあしらってはいるが実際はお姉ちゃん子。
姉「ねえねえ妹ちゃん!!」
妹「・・・何?お姉ちゃん」
姉「何かしてほしい事とか無いかな?無いかな?」
妹「別にありません」
姉「え~。そんな事言わずにさ~。何でも良いんだよ~?」
妹「・・・例えば何ですか?」
姉「え!?う~ん・・・。例えば、例えば~・・・」
妹「・・・すいません。お姉ちゃんに聞いた私が馬鹿でしたね」
姉「そんな!?妹ちゃんは馬鹿じゃないよ!お姉ちゃんが誇れる妹だよ!」
妹「そう言う事ではないのですが・・・。まあ、嬉しい事ではありますが(ボソッ)」
姉「えっ?今何か言った?」
妹「いえ、何も言っていませんが?遂にお姉ちゃんの頭は幻聴が聞こえるレベルまで逝ってしまいましたか?」
姉「そんな所に行ってないよ!?う~ん、おかしいな~・・・。絶対に何か言ってた筈なのにな~。しかもお姉ちゃんにとって絶対に嬉しい事を・・・」
妹(何でこういう自分に対しての事だけ勘が鋭くなるんだろうね、お姉ちゃんって。いつも勘が鋭ければもっとカッコいいのにな~・・・)
姉「うん?どうしたのかな?妹ちゃん、お姉ちゃんをそんなに見つめちゃって」
妹「別に・・・。何でもありませんよ」
姉「そうなんだ~。あ!妹ちゃん!何か食べたい物無い?お姉ちゃんがお昼に作ってあげるよ!」
妹「そうですか・・・。ではツェペリナイが食べたいです」
姉「つ、つぇぺりない?ツェペリナイって何!?どんなやつ!?どこの国の料理なの!?」
妹「聞かずに自分で調べるのも大事ですよ?お姉ちゃん」
姉「うう~・・・そうだけどさ~。何かヒントくれる位良いでしょ?」
妹「ヒントですか・・・。これはバルト三国の内のどこかの国の有名な料理です」
姉「バルト三国・・・。それ何だったっけ?」
妹「お姉ちゃん・・・。妹の私でも知っていますよ?勿論、お姉ちゃんも習いましたよ?」
姉「え~と・・・・そう!あれだよ、ちょっと出てこないだけだよ!!」
妹「それは覚えてないって事では無いんですか・・・?」
姉「うっ・・・。相変わらず痛い所を付くね、妹ちゃんは・・・」
妹「全く・・・。私が痛い所を突いているわけじゃないですよ。唯私はお姉ちゃんに事実を突きつけているだけです」
姉「うう~~・・・。そう言うところが痛い所を突いているんだよ~・・・」
妹「はあ~・・・。答えはリトアニアの料理ですよ」
姉「ああ~~!!なるほどね~。じゃあ作り方は自分で調べてみるね」
妹「・・・まあそこまで分かれば大丈夫ですね」
姉「うん!だから楽しみに待っててね!」
妹「分かりました。では私は自分の部屋に居ますので」
姉「分かったよ!出来たら呼ぶね」
妹「はい。では昼食、楽しみにしていますねお姉ちゃん」