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キオク、ミル、カレテ


 雨が降った

 ほんのり濡れた髪とパーカー

 服を脱ぎ捨て雨をさらった

 残りはタオルでぬぐいさった

 しかし変な寒気が残る

 妙な高揚うちから湧き出る

 こんなに冷たいものだったのか

 鼻に残るのはすえたプラの匂い

 雨をさらっても残るのは

 なんとも奇妙なことである


 思えば不思議なことばかり

 いったいなにを認識してる

 そも、なぜ認識している

 学ぶや知るの遥か前より

 それはずっとそばにいる

 第二の自分って感じだ

 でも、いつから?

 卵が二つにわかれてから?

 たぶん誰でもないのでしょう

 けれど、確かに自分でもある


 ついえるときはどこにいく?

 雨の香りも晴れ間の光も

 雪の白さも空の青さも

 すべて消えてしまうのか

 それとも、誰かは覚えているのか?

 果たせぬ恋も、愛した誰かも

 死にゆく恐怖も、生まれる恐怖も

 誰かは持っていくのだろうか?

 すべてがそこに、あるのだろうか?

 

 ……どこまでいっても、わかりません

 

良ければなにか残してね

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