表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/108

傾いた東雲


 煙草を吸うためベランダに出たら

 ようく傾いた空に出会った

 パチリと火をつけ朝けむりを吸う


 ふぅーっと吐く間にうろこが見えた

 まるで巨大な空さかな

 尾びれは暗がり稜線にかかる

 先頭はまるで炎のまたたき

 あいつの瞳を見てごらん?

 翡翠とトパーズ、それと鍾乳

 朝という名の薄明ざかな


 そんな大きなさかなの隅で

 しんねり眺める三日月は

 もうすぐ眠りにつくらしい

 その下で光る明星は

 羨ましそうにさかなを眺める


 ……煙草の火種が消える頃

 さかなはどこかへ行ってしまった

 代わりに一羽つっこんでくる

 早起きな鳥は南へと行った


 寒さに応えて大窓閉めれば

 無数の水滴張り付いている

 ……僕はいままで海にいたらしい

 

良ければなにか残してね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ