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見果ての園
咲いているのかこの瞬間
ならば根っこはあるのだろうか
枯れているのかこの風に
きっと衰退はそばにある
いつまで意識はあるのだろう
道ともいえぬ黄土と藍白
行く先はどこも同じだろう
種を蒔いてもそう変わらない
けれど僕は信じたいのだ
どこまで続くかわからぬ園で
雨受け風吸い星空に泣く
虚心坦懐でいられぬ心は
発芽するごとく渦を巻いてる
嵐はずっと側にあったのだ
永遠にしたく思うのだけれど
それでは少し味気ないから
僕はいつか石や土となり
ゆっくり永らく眠り果てるよ
良ければなにか残してね




