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深夜にカルボナーラ


 どこぞのラジオが流れてる

 僕はシャワーだけ浴びてみる

 友人宅から帰ってきたのだ

 時間はとっくに深夜帯


 浴室に響くラジオの声に

 僕の心はスケッツォだ

 シャンプーリンスーおどけてる

 ボディーソープは撫でている


 髪を乾かしストレッチする

 ラジオは流れてつつがなく

 どこぞのニュースがのせられる

 僕の身体はよく伸びた


 座ってボーッと聴いてみる

 アダムスの声がよく沁みた

 外からは微小秋虫の音が

 僕はここでは独りのまま


 立ち上がって回ってみる

 どこからも声は聞こえなくて

 ラジオと心音それに微虫

 時はスーッと流れてる


 全天矮小世界のなかに、つつがなく僕は流れてる


 ファンの音とともに湯が沸く

 硬いパスタを投入だ

 放射状のいわぬ色が

 するする鍋底流れてる


 ベーコンと乳のノクターン

 ほくほく湯気ばかり昇って

 冷たいフォークが曇りゆき

 カルボナーラは飲み込まれ


 満たした僕は移すため

 ラジオ聴きながらベッドにダイブ!

 アダムスの声はまどろみとともに

 明日の夢へと沈みゆく……

 

良ければなにか残してね

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