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コンタクト奏者


 意識のうちに眠っていた

 やけに明瞭不穏な視界

 一時のものがよく残るのは

 これが一段強いときだ


 夢に未来は訪れない

 その冷めきったはずのものが

 こうして眼下にまみえるのは

 なにか後悔があったからか

 ならば歌って過ごしてみよう

 (ラララいさんさん、かーライラ)


 夢で未来を見たならば

 もっと動ける気がするのだが

 立ち現れるは石の故人

 僕の見ていたあのときの君

 それがどれほど冷酷なものか

 (実際彼女をもう知らない)


 もうどうか現れないでくれ

 今の僕を見ないでくれ

 君の中での僕の姿と

 眼前僕の姿とで

 間違い探しをしないでくれ

 (言いつつ僕も、間違い探し)


 恐ろしいのはここからだ

 一つ二つと星のごとく

 ぱっぱと見つけられたとき

 時間はたちまち崩壊し

 朝霧のように消えてしまう

 (これが絵ならばどれほど良いか)


 やがて目覚めた瞳に涙

 やけに良好なのがわかる

 それは視界も内器官もそうで

 これが未来なのだと知る

 今と未来の狭間で僕はまた眠る

 (コンタクトを外し忘れたみたいだ)

 

良ければなにか残してね

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