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空のグラスとワルツ
グラス揺れるわ青の淵
ぐるぐるうずまき赤の中
それぞれ月夜とたそがれに
すみずみ溶けゆき朝ぼらけ
望み薄から紅一点
慢心かられて縹色
よくよく見てみてくよくよと
さめざめ眠ってまた明日
代わる代わるの二星に
毎回果物見つけては
手を伸ばしそろそろ触れてみて
そいつにゃ毒あるただし金
たまには空雲食べてみて
ようやく毒気が抜けている
吸って吸っては吸い込んで
ながらく望んだ収穫だ
こうして僕らは続いてく
今日と明日が繋がるように
毎日舞っては狂わそう
いつか舞い散るその刹那まで
空はうずまき心に入る。最期にはうずまきが心を突き破り、知らぬ間に空へ還っていく。




