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目覚めた先で
夢で君たちを思い出した
姿はいつかのまんまだけれど
どうも幻想が混じっている
支柱立方の白学校で
僕らは机に座っていた
制服はどこか変である
なぜか崩れたまんまの壁から
不均一プールの青がのぞける
てらてらの光を反射している
帰路はわからず家に帰る
わずか一室ベッドのみある
ベッドの下にはぬいぐるみの群れ
視点はなぜか僕自身
そうかこれはプラネタリウム
純粋因子の星空なのだ
僕らは話す何の気なしに
木々も花々もまさしく陽炎
記憶があいまいなのだろう
君たちを思い出したと言ったが
きっとこれは君たちじゃない
いつか僕が見た雲の形だ
それがこんなに寂しいのは
はたしてだれのおかげだろう
しかしこの夢も祭りの後……
良ければなにか残してね




