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カレンダー劣情
記して見入ってきたる日を
赤や黄色で彩ってみる
言語は別にどうでもよい
その日に記号が必要なのだ
やがてその日が訪れる
いつのまにか背負っている
朝陽が登って沈むころに
いつのまにか失っている
なにもない日は惨憺だ
記号のない日は定まらない
すると内から溢れてくるのだ
水底で光る青眼のように
そんな日々が繰り返される
いつしかそれは薄弱となる
しかし青眼はこちらを見ている
それだけはいつもわかっている
酷く醜くそいつは見てる
もしやそいつは鬼かもしれぬ
耳元で時を告げてくるのだ
酒の音まで聴こえてくる……
良ければなにか残してね




