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名もなき音ども


 世界の音はどこも無遠慮


 さあ耳をすませてごらん


 雲の向こうに轟く雷鳴

 そこここに積もる闊歩

 飛び去る風切羽

 虫どものざわめき


 隣の住民目覚ましで起き

 がらがらとゆすぐ口

 洗濯物を干す物干し竿

 FMラジオのノイズ


 骨のめぐる

 筋肉の弛緩と血液

 腸がうねる

 そして、心臓のリズム


 音のない世界が僕にはわからない


 しかし音を知らない人も、生きている

 それだけは知っている


 音のない人は音を持つのか

 その感覚はどこにあるのか

 僕らとは違う音を持つのか

 もしかしたら知ることがあるのかも


 音を知る僕がそれを知りたく思うのは

 なにか特別なことじゃないだろう

 ただ、音のない世界の音の置換を

 僕は知りたいだけなのだ


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