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山際赤らめ陽は降ろう
湿り気の中にほころびありて
僅かな隙間に楽園を見る
かの創生者が常に抱いた
生きゆくものへの新たなる印
鳥はぴょうぴょう、風はぼうぼう
草木どもこそ、朝の息吹の調べとなりけれ
沈黙の時を流れる者たち、そんな音から朝を知ってか
ずんぐりゆっくり、立ち起きてゆく
注ぐ光に何を見る?
ベールかそれともカーテンか
しかしいっさいは限られよう
ひらひらはらり、それらしい
今日はいったいどうしよう?
赤らむ山際その果てに、登り来るのは正遍知
今はまだしかし見えざるけれど
まさしく今からやってくる、あの来光果てその真に
花を一本持っておこう、瞳のルビーと同様に
さあさあ行こうか、過去をかついで
光を背負って移し替えて
らんらんらんと、鼻唄のように