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弱酸性の慈雨

意味にがんじがらめとなった言葉は

誰かの琴線に触れなくなった

もしも誰かに轟こうとも

僕の心に響くことなく道端転がり無象となった


いつかこの虚しさに意味ができるのか

いつか僕の大穴に響くだろうか

そんなことにすら意味を求めて

メビウスの輪へと誘われてゆく


堂々巡りに意味すらつけて

重くのしかかる意味に名をつけて

夢とうつつに揺蕩うことすら

浅葱の意味へと変わるのだろう


忌みつらう言葉の果てから

僕はまた意味を探し求める

嫌々と寝ては覚めるも意味と

旅人気取りで深層彷徨う


螺旋階段、空の道

天を見上げるか、地に潜むのか

空虚なる器に盛り付けるのは

そんな意味すら求めぬサラダ


美味で甘美なそのささやきに

ささやか慇懃祈りを込めて

それでも僕らは意味を加えて

欺瞞の果てに虚像を結ぶか


書きもあぐねて意味嫌い

生まれたことにも意味を問い

死相にめぐってまた意味遊び

さては人生意味などないのか?


諦めることに意味まで求めて

残るは無垢なる中性子星

そこにまた意味を探し求めて

再びくらりと歩いてゆくのさ


いつか誰かの讃美を受けて

そこに確かな意味が映れば

僕は納得いかないだろうが

きっとその意味は好きになれるだろう

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