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冗談


 退廃も才もまあご冗談で

 さあさみなさんお立ち合いかな

 僕はフリルドレスを着た道化だよ


 お手玉くるくる宙を舞う

 観客はみなで手を叩く

 一人だけなにか無気力だ

 夢中でもないし見てないわけでもなし

 いつぞやの誰かこう言ったっけな

 大人っぽさをおとなしいとかなんとか

 滑稽燦然ナンセンスだね

 苔むした彼のトラジェティかもな


 さあさお次はナイフ投げ

 ギラギラなやつをぶん回す

 こいつは刺されば痛いだろう

 どっかの誰かの一言らしい

 僕の特性ナイフはすごいよ

 しかし使い分けなくちゃならん

 僕に刺さったらひとたまりもない


 最後に大技まかせてよ

 こいつはドンと強力だ

 さあいったいなんでしょね

 わかるやつにはわかるのだが

 鈍いやつにはわからんよ


 …………


 さあ、最後に見せるのは

 この物語も観客も

 すべてまやかし冗談にすることだ


 本当はここに誰もいないし

 僕もこれから消えるのさ

 それでは、見ているあなたはいったい

 なんの冗談だったのでしょうね?

 

良ければなにか残してね

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