表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/109

反射惑星


 アクリルの屋根に惑星がある

 ハゲた頭皮のモノクロみたいだ

 地表は波紋を絶えず作り出し

 月面世界の梅雨らしい

 

 雨、街灯、未発見宇宙


 そこにいるヒトはどんなだろう

 あそこの山は高そうだ

 緑はいないし海もないようで

 ちょっぴり寂しく思ってしまう

 それは地球に住んでいるからで

 月のうさぎはそう思わない

 勝手な想像だけれども


 月、寂寞、未発表宇宙


 あそこの歴史はどんなだろう

 きっと戦争はあっただろう

 それでもこうして見えている

 それだけで星はよいのだろう

 宵街のなかに静かな惑星

 電波信号でも送ってみようか

 微かな音楽、小さな音色

 僅かな時でも笑っていてくれ

 観測としての感傷である


 国、安寧、未開拓宇宙


 文字に起こせど判然としない

 たったフレームの一想像

 こんなときでもぐるぐる回り

 自転公転ボイドの粒子

 一瞬の僕と反射夢

 たいした色味はないけれど

 僅かな光を掴めたならば

 そこに温もり宿るならば

 絶えずどこまでも映り続ける

 一人劇団、フィルムロール

 雨にさよなら、屋根にさよなら

 反射惑星、さようなら


 僕、散策、未開拓宇宙

 

良ければなにか残してね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ